要旨
沖縄県全域で新型コロナウイルスの感染が拡大し、深刻な問題となっている。我々マグロはえ縄漁船は、常に狭い船内で共同生活を送っているため、感染が拡大しやすい環境にあり、安心して操業できない状況である。
現在、私たち団体の会員船に乗船している外国人船員は、漁船マルシップ制度を利用して確保した船員であり、日本への入国については出入国在留管理庁から乗員上陸許可を得た上で上陸するシステムとなっているため、外国人技能実習制度とは異なり、外国人船員に住民票がなく、ワクチン接種券が届いていない。
これら外国人船員が新型コロナウイルス感染症に万が一感染した場合、港内で他の日本人船員への感染はもちろんのこと、関係する漁業団体職員や周辺施設に出入りする者への感染拡大も引き起こす可能性がある。
このような事態にならないよう、外国人船員へのワクチン接種について、早急な対応が必要である。
ついては、沖縄県の水産業を担う船員の生命の安全確保のため、重要課題として、外国人船員(287名)へのワクチン接種ができる体制を早急に構築するよう配慮してもらいたい。 |