陳情文書表

受理番号第70号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和6年4月25日 付託年月日令和6年6月28日
件名 水源基金創設に関する陳情
提出者国頭村議会議長
山城 弘一
要旨

 沖縄本島の水源は北部に集中している。国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、ヤンバルクイナやノグチゲラなど、多種多様な固有動植物及び希少種に富んだ生態系が残る地域であり、その自然豊かな山林を源とする多くの河川とダムの良質な水は、主に人口が多い中部と南部で消費され、人口増加や観光客の増加により水需要が拡大している。沖縄本島の生活や経済活動は、安定的に水が供給されるという前提で成り立っており、良質な水の供給を続ける上でも水源地の自然環境を良好な状態に保つことは重要であり、県全体としてこれまで以上に水源地域へ目を向けていく必要がある。
 平成24年度をもって財団法人沖縄県水源基金が解散し、助成金が打ち切られたが、沖縄県においては平成28年度から水源地域環境保全事業により、水源地域市町村に助成金を交付している。しかし、水源地域の環境保全や水源涵養機能の維持とあわせて、生活基盤の整備拡充など取り組むべき課題が多いことなどから、永続的な財政支援の拡充が必要である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                  

1 水源地域環境保全事業等の一時的な助成措置によるのではなく、永続的な水源地域の振興策を講じるため、受益市町村に水道使用量1立方メートルにつき1円を負担し、これを原資として水源基金を創設すること。