要旨
令和4年5月30日付発表されたシマクトゥバのカタカナ表記法について、「シマクトゥバ」と「うちなーぐち」を混同することに反対するものである。沖縄語(うちなーぐち)はユネスコが認める独立した言語であり、かつて琉球国の公用語であったことは歴史が証明している。また、うちなーぐちは数百年もの昔から漢字ひらがな交じりであることは、500年前のオモロやその他の古文書、国立国語研究所編・沖縄語辞典、その他の文献、言語学者の論文等からも明らかである。さらに、琉球の芸能にはほとんど琉歌が使われており、琉歌なくしては琉球芸能は成り立たないと言っても過言ではない。その琉歌は漢字ひらがな交じりで成り立っている。琉歌はシマクトゥバを使う人たちにも愛好者が多いが「生まりジマ」の言葉はうちなーぐちに直さなければ正しい琉歌にはならない。これらのことからも分かるように、うちなーぐちにカタカナ表記法を用いることは琉球の歴史及び文化をゆがめることになる。
ついては、カタカナ表記法をうちなーぐちには用いないよう配慮してもらいたい。 |