要旨
県道宜野湾北中城線は、本島中部圏域を東西に横断し、国道58号、国道329号、国道330号及び沖縄自動車道と連結する幹線道路で、中城湾港新港地区へのアクセス機能も有する重要路線である。しかし、近年の都市化、自動車台数の増加等により慢性的な交通渋滞が生じ、幹線道路としての機能が著しく低下している。とりわけ県道81号線は児童生徒の通学路であり、交通量増により、事故の危険性も高まっている。このため、新たな道路交通網を早急に整備する必要があり、北中城村議会は、これまで関係機関に対し、同路線の工事に係る米軍基地キャンプ瑞慶覧の道路拡張部分について、早期返還を要請してきた。
現在、県によって同路線の工事が進められ、令和3年3月にはバイパス部分が一部供用開始されたが、キャンプ瑞慶覧米軍住宅区域が含まれている北中城村役場から宜野湾市向けの工事区間については、その返還時期が未定のため、当該区間の工事の遅れが懸念される。
地主は、先祖代々受け継いできた大切な土地を北中城村や県の発展を第一に考え、14年前に県へ提供した。全区間の工事が早期に完成し、全面開通することが交通渋滞の緩和や活力あるまちづくりに大きく貢献すると同時に、村民の安全確保ができるものと考える。
ついては、県道宜野湾北中城線を早期に完成させるためにも、米軍基地キャンプ瑞慶覧に係る道路拡張部分を早期に返還するよう配慮してもらいたい。 |