要旨
南城市は、これまで地域高規格道路「南部東道路」の整備促進を図るとともに、関連市道整備を重点的に行ってきた。南部東道路については、那覇空港自動車道への直接乗り入れの事業化が認められ、沖縄本島南東部への人と物の交流・迅速化による地域経済の好循環化と地域振興を担う役割、重要度は大きく増している。
一方、関連市道整備は、沖縄振興公共投資交付金（ハード交付金）を活用し、南部東道路のＩＣと国道・県道及び主要広域拠点施設等を結ぶ道路として整備を進めてきたが、近年、その交付決定額は、要望額の約40％から50％にとどまり、令和２年度の内示額は28％に落ち込み、関連市道整備の完了時期は、全く見通せない状況に陥っている。
本市においては、令和元年lO月１日から国土交通大臣の認定を受けた「地域公共交通再編計画」に基づき、民間バス３社と連携した抜本的な市内公共交通の再構築も始まり、また令和２年度には南部東道路（４工区）等の供用開始予定であり、様々な民間開発や企業誘致にも多大な影響を及ぼすことが懸念されている。
ついては、安定的な道路整備財源の確保及び本市における市道整備の実情やその必要性及び緊急性を認識し、道路整備に必要な予算の措置について配慮してもらいたい。 |