陳情文書表

受理番号第103号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和6年7月8日 付託年月日令和6年7月17日
件名 映画「OCCUPIED OKINAWA」による沖縄の認識は誤りであるとの決議を求める陳情
提出者一般社団法人 日本沖縄政策研究フォーラム
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要旨


 令和6年7月5日付の沖縄タイムスの報道によると、米ハワイ在住の県系4世のロバート・梶原氏が、沖縄は現在も日米に占領されているとし、「OCCUPIED OKINAWA」というタイトルのドキュメンタリー映画を制作中であり、その予告編を5日から公開した。中国語字幕版はウエイボーでも投稿され、拡散されている。日本語に訳されたナレーションは、次のとおりである。
 「首里城は琉球人にとって独立の象徴そのものです。琉球人は、1609年薩摩侵略以来、自己決定権を奪われ続けています。琉球人はあまりにも長期間、あまりにも多くの貴い命を奪われました。今も、琉球諸島は重過ぎる軍事基地負担を強制されています。このようなつらい状況は、琉球人(が)行動を起こさない限り永遠に続いていくでしょう。黙って見ているだけだと状況はますます悪化していくだけです。民主主義も人権も全て破壊されてしまいます。いや、もう既に破壊され続けています。琉球人は今こそ目を覚まして永遠の平和と自由のために立ち上がりましょう。こんな小さな島で住民は二度と戦争に巻き込まれたくありません。」
 沖縄を戦場にしたくないのは全県民共通の願いである。しかし、県民が恐れているのは日本による占領ではなく、中国の軍事力の脅威である。しかし、このナレーションは、国際社会に沖縄の人々は日本に占領されており、独立を望んでいると大きな誤解を与えるものである。特に、中国がかつての朝貢関係を根拠に沖縄に手出しする口実として利用するおそれがあり、安全保障上極めて危険である。ほとんどの沖縄県民は日本人との自己認識を持っており、日本からの独立を望む総意は存在しない。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 ロバート・梶原氏製作の映画「OCCUPIED OKINAWA」による沖縄の認識は誤りであるとの決議を行うこと。