陳情文書表

受理番号第81号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和6年6月27日 付託年月日令和6年7月17日
件名 分蜜糖製糖工場の老朽化対策に関する陳情
提出者日本分蜜糖工業会
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要旨


 分蜜糖製糖工場は、沖縄本島をはじめ伊是名島、南・北大東島、久米島、宮古島、伊良部島、石垣島に8社9工場が所在し、各島々でサトウキビ・糖業の基盤的産業として島民の生活や定住化等に寄与するなど、存在意義が大きく、世界的な資材・燃料の高騰や生産農家の高齢化等により状況が厳しい中、安定的な生産量を確保するため、生産法人の育成、機械化の促進、地域ごとの増産対策等に取り組んでいるところである。
 一方、分蜜糖製糖工場のほとんどが築60年を経過し、特に北大東島、沖縄本島、石垣島の工場においては老朽化が著しく、操業停止が想定される危機的な状況にある。地域サトウキビ農家が安心して生産に取り組み、工場を安定的で持続的に操業できるよう、建て替え等の老朽化対策にスピード感を持ち取り組む必要性がある。
 また、働き方改革に伴う人員の確保や省力化、省人化に向けた集中管理施設等の整備・改修等に対応するため、事業量及び事業費の増加が生じており、老朽化対策と合わせて事業化に向けた取組に苦慮している。
 ついては、サトウキビ産業の多面的な公共性と持続可能な地域産業としての重要性に鑑み、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 老朽化が著しい分蜜糖製糖工場の建て替え等について、国の補助金では負担できない事業費部分の地元の負担が軽減されるよう予算措置等を行うこと。
2 各工場の安心・安全で安定的な操業を確保するため、分蜜糖製造合理化対策事業の予算を確保及び拡充すること。