陳情文書表

受理番号第1号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和6年12月13日 付託年月日令和7年2月12日
件名 嘉手納基地における騒音激化に抗議し、深夜早朝の飛行中止を求める陳情
提出者嘉手納町議会議長
仲村渠 兼栄
要旨

 嘉手納町は、居住地が嘉手納基地に極めて近接し騒音被害が甚大で、常駐機・巡回配備機・外来機が入り交じり、轟音を立てながら断続的に離発着、急上昇・急旋回訓練を繰り返し、またヘリコプターが居住地上空を飛行する様子も度々確認されている。パパループ地区においては昼夜を問わずエンジン調整や訓練を行い、周辺住民の安眠をも妨げる騒音被害が常態化するなど、米軍の傍若無人な基地運用は受忍限度をはるかに超えており、町民の怒りは頂点に達しつつある。
 このような中、11月12日から15日までF35戦闘機等が夜間から早朝にかけ轟音を鳴り響かせ離着陸訓練を実施した。本町の騒音測定調査によると「嘉手納飛行場における航空機騒音規制措置」において飛行及び地上での活動が原則制限される夜10時から早朝6時までの間、町内4測定局で70デシベル以上が計75回、うち90デシベル以上が計22回も測定され、町民から39件の苦情が町へ寄せられている。
 ついては、町民の生命、安全及び健康で平穏な生活を守るため、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 「嘉手納飛行場における航空機騒音規制措置」を厳守すること。
2 深夜早朝・夜間における飛行及び地上での活動を一切中止すること。
3 住民居住地に激しい騒音被害を及ぼす急上昇・急旋回訓練を行わないこと。
4 パパループの使用を即刻停止し、今後一切の使用を禁止すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(1から4までについて)
嘉手納飛行場を巡っては、昼夜を問わないエンジン調整や訓練、外来機の度重なる飛来、住宅地に近いパパループの一時使用による騒音の被害が増大し深刻な問題となっております。
県としては、これ以上、地元の負担増になることがあってはならないことから、令和6年12月に防衛大臣に対し、同飛行場における航空機騒音規制措置の厳格な運用や住宅地上空の飛行を回避するための対策を講じること、外来機の飛来制限、パパループにおける航空機の使用禁止、一部訓練移転の効果の検証とその結果を踏まえた具体的かつ実効性ある対策など、地元が負担軽減を実感できる取組を行うよう要請しております。
今後ともあらゆる機会を通じ、三連協とも連携し、日米両政府に対し粘り強く働きかけていきたいと考えております。