陳情文書表

受理番号第151号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和2年9月4日 付託年月日令和2年9月15日
件名 首里城再建に際し大龍柱を正面向きに変更すること等を求める陳情
提出者大龍柱を考える会
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要旨


 首里城が昨年10月31日に焼失し、現在、県及び国がその再建に取り組んでいるが、首里城再建においては、大龍柱の向きをどうするかという大事な問題がある。これまでに、正面向き(御庭向き)と相対向きの是非が論じられているが、「百浦添御殿普請付御絵図并御材木寸法記(以下「寸法記」という。)」を論拠とする相対向きは軍隊的なイメージを与え、平和の象徴でもある首里城にはふさわしくない。また、当時の大龍柱が寸法記の絵図どおりに設置された写真等の証拠は見当たらない。正面向きの意見は寸法記の絵図には反するが、①明治、大正及び昭和3年頃から昭和8年頃までの首里城正殿解体修理以前における首里城の各写真、②比嘉春潮(歴史研究者)全集や上杉県令日誌、③那覇市若狭の公園内の大龍柱が市民に自然に受け入れられている状況、④昔から首里に居住していた古老らの意見、⑤沖縄が守礼の邦と言われる歴史的事実などの現実的な論拠を有する。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 首里城再建に際し、大龍柱の向きを正面向き(御庭向き)に変更すること。
2 県議会で大龍柱の向きを調査・検討する際、大龍柱を考える会の説明及び意見を聴取すること。
3 国に対し、大龍柱の向きを正面向きに変更するよう意見書等を提出すること。