要旨
宮古島市では、新型コロナウイルスの感染者は現在確認されていないが、時間の問題と危惧する声もあり、市民は不安を抱えながら生活している。
県立宮古病院における新型コロナウイルス感染症に対応可能な病床は3床で、島内で感染者が発生した場合、本市の医療は限界に達することが予想され、医療従事者も過度の業務を強いられることになる。このような状況において、島内での医療崩壊を防ぐためには、国と地方公共団体が一体となって迅速かつ適切な対応を講じていく必要がある。
また、離島の小さな経済圏において、クルーズ船の寄港中止や各種イベントの中止等に伴う観光客の減少は、宿泊、飲食、観光、運輸、旅行業、小売業のみならず、地域経済のあらゆる分野で経営悪化や雇用問題などの影響を連鎖的に引き起こしている。
ついては、市民の命と健康、生活を守ることを最優先とし、新型コロナウイルス感染症への対策を強化するよう下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 ワクチンの開発、製造を早急に進めるとともに治療法を速やかに確立すること。
2 県立宮古病院をはじめ島内の主要医療機関に対し、感染拡大時の医療対応及び協力体制の構築に係る計画に関する情報を迅速に開示すること。
3 県立宮古病院の対応可能な病床を増設すること。
4 軽症者の隔離先として宿泊施設等を借り上げるなどして対応すること。
5 宮古圏域から沖縄本島へ搬送された重症者の治療を行う場合の受入体制を明確にすること。
6 宮古島市においてもPCR検査を実施可能にすること。
7 医療従事者、医療マスク及び医療用防護服が不足しないよう対策を講ずること。 |