陳情文書表

受理番号第162号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和6年9月18日 付託年月日令和6年10月8日
件名 琉球泡盛で乾杯を推進する条例を制定するよう求める陳情
提出者沖縄県酒造組合
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要旨

 泡盛は約600年前に沖縄で造られるようになった日本最古の蒸留酒であり、15世紀初頭、中国や東南アジアと貿易を始めた琉球王国が進貢船によってシャムから蒸留酒を輸入し、1470年頃には今の泡盛の原型が製造されたと言われている。泡盛は当時の薩摩藩や徳川幕府への献上品として大変重宝がられ、泡盛の大きな魅力である熟成技術、古酒造り(仕次ぎ)の製法で造られた、芳醇でまろやかな味と香りを持つクース(古酒)は、極めて重宝がられていたとのことである。泡盛は600年の歴史を有し、多くの沖縄県民に親しみ愛され、受け継がれ、今や地理的表示を冠につけた「琉球泡盛」という世界に誇る銘酒である。
 全国酒類業界における国酒関連の動向については、平成25年1月に地酒振興の見地から京都市において京都市清酒の普及の促進に関する条例が制定され、その後47の自治体において日本酒の普及・乾杯を推進する条例が制定されている。そのほか日本酒・焼酎等が88件、本格焼酎・泡盛が12件、合計147件の乾杯条例が制定されている。さらに、12月には泡盛をはじめ日本酒、焼酎、本みりんの伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産として登録される。
 ついては、琉球泡盛発祥の地である沖縄県において「琉球泡盛で乾杯を推進する条例」を制定するよう配慮してもらいたい。