陳情文書表

受理番号第147号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年8月26日 付託年月日令和2年9月15日
件名 シークヮーサーの立ち枯れ対策に関する陳情
提出者沖縄県シークヮーサー加工事業協同組合
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要旨


 沖縄本島北部地域で、シークヮーサーの木の根元が腐り、約1年で枯れてしまうという原因不明の立ち枯れ被害が広がっている。原因として、ゴマダラカミキリムシやナガタマムシによる食害の他、病原菌の可能性も考えられるが、現時点で原因は特定できていない。
 シークヮーサーは、生産農家をはじめ県内加工業者・販売業者の好調な売上げと、さらなる商品開発の可能性が期待され、沖縄県の産業発展に寄与する大変貴重な農作物である。この立ち枯れ被害への対策を行わなければ、シークヮーサーに関係する全ての業種の経営を脅かし、被害が拡大・長期化すると県経済にも多大な影響を及ぼすとともに、風評被害などの不安も懸念される。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 シークヮーサーの立ち枯れ被害の実態を把握し、原因究明及び対策を講ずること。
2 シークヮーサーの立ち枯れの原因究明に向けたプロジェクトチームを立ち上げ、研究予算及び人員を確保すること。
3 シークヮーサーの立ち枯れ被害からの早期の生産回復に向けた振興計画を策定し、緊急支援策を講ずること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 シークヮーサーの立ち枯れについては、台風等による樹勢の低下や病害虫の被害等様々な原因があります。
 このため、県では令和2年8月24日に普及機関や試験研究機関等で構成する「カンキツ立ち枯れ症状対策チーム」を設置し、原因究明に向けた調査を進め、現在、その調査結果等に基づき、生産農家等に対して原因究明調査結果の説明会や効果的な対策についての講習会等を行い、指導等を行っているところです。
 また、「沖縄県果樹農業生産振興計画」においても、シークヮーサーを重要な品目として位置づけ、引き続き、市町村、関係団体等と連携して、安定生産に向けた生産振興対策に取り組んでおります。