要旨
新石垣空港は八重山地域の交通・物流の要であり、観光業を中心とした地域経済の発展に不可欠なインフラであるが、安全保障環境の変化や災害対策の観点からも、新石垣空港を自衛隊や海上保安庁が平時から円滑に利用できる特定利用空港へ指定することが必要である。
政府は全国で特定利用空港・港湾の指定を進めており、現在までに28か所が指定されているが、石垣市が再三再四求めている新石垣空港については知事の同意が得られておらず、指定に至っていない。新石垣空港が特定利用空港に指定されることは、石垣市における防災・安全保障体制の強化だけでなく、国からの予算投入によるインフラ整備が進む点でも重要であり、地域経済にも大きく寄与するものである。それにもかかわらず知事の同意が得られない現状は、離島地域の防災やインフラ整備に対する無責任さを示しており、極めて遺憾である。知事が同意を拒む理由として、有事の際のリスクや予算への影響が挙げられているが、指定に同意した他地域の事例を見てもその懸念は過大であることは明らかであり、石垣市民の安全や発展を守るため、速やかな同意が求められる。
ついては、新石垣空港の特定利用空港への指定に早急に同意するよう配慮してもらいたい。 |