陳情文書表

受理番号第214号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年9月27日 付託年月日令和3年11月25日
件名 高校の寮費への支援を求める陳情
提出者石垣市議会議長
平良 秀之
要旨


 島内に高校がないために親元を離れて高校に通う生徒に対して寮費等を支援する離島高校生修学支援事業という国の制度があるが、石垣市内には普通高校、商業高校及び農林高校と3つの高校があるため、島内の生徒は寮に入っても上記の支援は受けられない。しかし、交通の便の悪い地域の生徒は、どうしても公共交通を利用できず寮生活を余儀なくされており、また、寮は与那国町、竹富町の生徒が優先されるため、定員がオーバーするとアパート生活を強いられる。
 石垣市北部の平久保、明石、伊野田及び野底等の伊原間中学校校区には過疎化対策として市営住宅が建設され、当該市営住宅のおかげで小中学生も増えている。しかし、一番上の子が高校生になるとその子の寮費が負担となるため、一家で市街地に引っ越してしまうという事態が起こり、兄弟の小中学生も減ってしまう。今年はついに、平久保小学校が休校となってしまった。せっかく小規模校ならではの一人一人に行き届いた教育が受けられるすばらしい環境があるが、経済的理由で市街地に引っ越さざるを得ない状況に追い込まれている。
 ついては、地域の過疎対策、学校存続のためにも、離島高校生修学支援事業と同じような寮費への支援について配慮してもらいたい。