要旨
宮城島の住民が通常利用している島の東側を走る一般農道宮城線は、令和5年の台風6号の影響による土砂崩壊のため、終日片側交互通行となっているが、大雨時や工事による通行止め等で、未整備の県道伊計平良川線を利用せざるを得ない状況である。しかし、本県道は幅員が狭く、ヘアピンカーブや道路勾配が極端にきつい区間があり、バスやトラックの通行が困難で、学童を含む地域住民の生活や農作物の運搬等に大きな支障を来している。
当初、宮城島区間の県道整備は早い段階で完了すると聞いていたが、現状は起点側の桃原橋が完成した状況で、全体としてかなり遅れていると痛感している。高離島(たかはなりじま)と呼ばれる宮城島には、見事な眺望のシヌグ堂(たかはなり市開催地)や、北山王の家臣団が築いた泊グスク、南山王国最後の国王他魯毎を祭った南山お宮、平敷屋朝敏の妻の残した琉歌の高離節歌碑、湧き水の豊富な石積みの万川泉(ヤンガー)など、地域の歴史文化資源が豊富にある。
ついては、これらの歴史文化資源を生かし、県とうるま市が協同して快適で魅力ある地域振興に寄与する道路として一日でも早く整備するよう配慮してもらいたい。 |