陳情文書表

受理番号第84号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和7年6月3日 付託年月日令和7年6月17日
件名 観光業振興及び医療体制の整備に関する陳情
提出者一般社団法人 読谷村観光協会
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要旨


 沖縄県における観光業の発展に連動し、読谷村・北谷町・恩納村でもハイブランドリゾートホテルが立地し、インバウンドをはじめとする多くの観光客が訪れている。また、飲食店やダイビング体験施設などもにぎわいを見せており、観光業を通じて地域が活性化し、地域経済への貢献はもちろん、人材の育成や観光を通じた関係人口の創出、税収の増加にもつながっている。
 しかし、観光地として発展を遂げる一方で、3町村においては医療体制の脆弱さという深刻な課題を抱えている。具体的には、本島中部西側には救急搬送に対応できる総合病院がなく、祝祭日や夜間には東側の総合病院への搬送が必要となっており、観光地における医療環境としては不十分な状況にある。さらに、救急搬送経路上に米軍基地が存在しているため、搬送時間が長引くという命に関わる問題も生じている。
 県が掲げる「量から質への転換」という観光政策を真に実現するためには、リゾート地としての医療体制の整備が急務である。3町村のみならず、隣接する西側地域全体においても、この課題は共通しており、「リゾートの島・沖縄」を実現するためには、救急対応可能な医療体制(急性期病床等)の充実が欠かせない要素である。
 ついては、安心・安全で記憶に残る観光地形成に向けて、意見を交換しながら医療体制の整備を進めるよう配慮してもらいたい。