要旨
ひめゆりの塔及びひめゆり平和祈念資料館は、県内はもとより、観光客や修学旅行生など県外からも年間50万人以上が訪れ、戦没者を追悼し、戦争の悲惨さと命の貴さ、平和の大切さを学ぶ重要な場所となっている。しかし、昨年以降のコロナ禍により、訪問者が90%近くも減少し、収入が前年度の10%にまで落ち込んでいる。このままでは資料館の経営が持続できず、ひめゆりの塔の維持管理も困難となる。また、ひめゆりの塔周辺の店舗についても同様の事態となっており、店舗が閉鎖されると、来訪者の乗用車や修学旅行団体の大型バスの駐車場が確保できなくなる。このままでは、沖縄観光及び修学旅行に打撃を与えることは必至である。これまで、資料館では県内の小・中・高校の見学を無料とし、平和講話などの学習プログラムも無料で提供してきたが、今後はそれが難しくなり、県内児童生徒の平和学習への影響も強く懸念される。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県において、ひめゆり平和祈念資料館の存続を支援する施策を講ずること。
2 公共の場となっているひめゆりの塔及び敷地の維持管理のために、補助金を支出すること。
3 ひめゆりの塔周辺の店舗が参拝者に無料で提供している駐車場を維持管理していくために、補助金(駐車場の賃貸料)を支出すること。 |