要旨
今般、県立中部病院の老朽化や施設の狭さ、とりわけ南病棟の耐震強度不足を発端とし同院将来構想検討委員会が設置され、将来構想(案)が示された。今回の将来構想(案)で示されているとおり、患者及び職員の安心・安全な環境の確保、地域の中核病院としての機能維持のため特に南病棟への早急な対応は必要である。
県立中部病院は、本県の基幹病院かつ地域の中核病院として、救急医療をはじめとする小児や周産期医療などの政策医療、離島僻地への支援など重要な役割を担っている。また、軽症から重症の患者を全て受け入れる救急医療の提供により、研修医をはじめとした医療人の育成に取り組み、臨床研修制度開始当初から県内外の研修医療機関に対し魅力を発信してきた。
ついては、今後の県立中部病院整備事業計画においては、本県の拠点病院としての病院機能のさらなる向上、県内外に誇る研修体制のさらなる発展を視野に入れたビジョンの実現へ向けて、県立中部病院関係者をはじめ、うるま市・沖縄市等の周辺自治体や地域住民とのコンセンサスの機会を十分に確保するよう配慮してもらいたい。 |