請願文書表


受理番号第4号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和6年7月4日 付託年月日令和6年7月17日
件名 首里城内旧沖縄神社本殿の復元に関する請願
提出者首里城内旧沖縄神社本殿「歴史的建造物」復元期成会
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紹介議員新垣 淑豊
要旨


 大正12年、県は首里城正殿を維持管理する策が尽き、やむなく正殿を取り壊すこととなったが、東京帝国大学の伊東忠太博士と、沖縄文化研究者鎌倉芳太郎氏の尽力により、取壊しは免れた。そして、首里城正殿保護のため、首里城一帯は史蹟名勝天然紀念物保存法による「史跡名勝天然紀念物」となり、保護する法的根拠を持つこととなった。
 大正14年、首里城正殿は沖縄神社の「拝殿」として県社、神社としての側面を持つようになったため、沖縄神社拝殿(首里城正殿)は、古社寺保存法に基づき、特別保護建造物(国宝)に指定された。沖縄神社本殿は首里城正殿と一対であり、多くの県民もその復元を望んでいる。重要な起点を正しく伝承し、正しい歴史教育の普及に役立てるためにも、首里城内旧沖縄神社本殿の復元は必要である。
 復元に当たっては、現在、旧沖縄神社の仮本殿となっている弁ヶ嶽の沖縄神社を首里城内に移すのではなく、首里城正殿(沖縄神社拝殿)と旧沖縄神社本殿を一対とし、首里城公園御内原内の旧沖縄神社本殿跡地に、旧内務省神社局にて立案された旧沖縄神社本殿設計図を基に、国の予算で忠実に復元していただきたい。
 ついては、首里城公園御内原内にあった旧沖縄神社本殿を、歴史的背景に基づき、歴史的建造物として忠実に復元するよう配慮してもらいたい。