陳情文書表

受理番号第171号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年8月20日 付託年月日令和3年9月10日
件名 12歳以上の新型コロナワクチン接種に関する陳情
提出者子ども達へのワクチン接種を考える会
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要旨


 新型コロナウイルスが蔓延する中で県内若年層の新型コロナウイルス感染症による死亡者はいまだゼロであるが、12歳以上の児童生徒もワクチン接種の対象となり接種が開始されている。しかし、ファイザー社、モデルナ社ともに、12歳以上の子供に対する治験について、海外のデータしかなく、海外の人よりも平均的に体重が少ない傾向にある日本人は、副反応の出現頻度がさらに高いことが想定される。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 mRNAワクチンについてメリット・デメリットを再検証し、県内在住の中高校生及び教諭に対する周知を徹底すること。
2 沖縄県で新型コロナワクチン接種後に健康被害が生じた者、または死亡者が何名いるのか実態を調査すること。また、県のホームページに健康被害状況を掲載し、県民への周知を徹底すること。
3 ワクチン接種後、児童生徒の体調に異変が起こる場合を想定し、即対応可能な相談窓口を設置すること。
4 今回のコロナワクチン接種は任意であり、接種しないと判断した者の人権侵害があってはならない。行政としていま一度、不当な差別や誹諦中傷が起こらないよう企業や市民への呼びかけ、周知徹底を行うこと。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事、教育委員会
報告内容

1について
 児童生徒及び保護者が、新型コロナウイルスワクチン接種について、医学的知見を必要とする場合等は、実施主体となる各市町村担当部局への問合せや厚生労働省ホームページの情報の活用、「沖縄県新型コロナウイルスワクチン専門相談コールセンター」に相談できる旨、文書等で学校等に周知しております。
 県教育委員会としては、児童生徒本人及び保護者が新型コロナウイルスワクチン接種について検討する際に、正しい知識をもとに判断できるよう関係各課と連携して、引き続き、情報提供を行ってまいります。

2について
 健康被害状況等につきましては、県内医療機関から医薬品医療機器総合機構へ報告のあった副反応報告のうち、総数、重篤なものの数及び死亡数を県のホームページ上に掲載しております。

3及び4について
 県は、ワクチン接種の効果や副反応などの正しい知識及びSNS上に流れる情報の真偽を記載したリーフレット等を作成し、正確な情報を発信するとともに、副反応等に対する相談窓口として、「新型コロナウイルス感染症ワクチン専門相談センター」を設置し、対応しております。
 また、接種を希望しない方やアレルギー等の体質により接種できない方々に対して差別や誹謗中傷を決して行わないよう、県としましても、知事コメント等を通して県民に周知してまいります。