陳情文書表

受理番号第69号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和6年4月22日 付託年月日令和6年6月28日
件名 離島住民割引運賃「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業」の補助拡充を求める陳情
提出者八重山広域市町村圏事務組合議会議長
箕底 用一
要旨

 離島住民割引運賃「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業」は、航空運賃の約4割の低減が適用され、当日予約や予約変更においても料金変動がなく、八重山郡民にとって出張や児童生徒の大会派遣、冠婚葬祭、医療目的などの移動における言わば命綱となっている。
 現在八重山郡から那覇への移動手段は航空路のみであり、新幹線並みの運賃となるよう補助率が設定されているが、石垣-那覇間で片道1万円以上、与那国-那覇間で約1万4000円、通院等で与那国-石垣間の空路を利用した際には片道6000円弱、波照間-石垣間においては、海況の悪化による船便の欠航で空路を利用した際には片道5000円の負担を強いられている。新幹線は県をまたぐ移動手段であり、県内を移動することに新幹線並みの運賃を支払うことは大きな負担となっており、八重山郡民は不利性と不平等さを感じている。
 その上、空港のない周辺離島からの移動には、船便で石垣市へ移動する必要があり、さらなる時間と交通費用や宿泊費用など多大な負担が重なり、沖縄本島への渡航費用は非常に高額になっている。特に、小中学校の大会参加を断念する児童生徒もいるなど、機会の平等の面からも格差が生じている。
 ついては、新幹線並みとなっている離島割引運賃を在来線並みとするよう補助を拡充し、離島の格差を是正するよう配慮してもらいたい。