陳情文書表

受理番号第167号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和6年9月24日 付託年月日令和6年10月8日
件名 与那国島の軍備強化と日米合同演習中止の意見書に関する陳情
提出者与那国島の明るい未来を願うイソバの会
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要旨

 2度目の日米合同演習レゾリュート・ドラゴン24は、1度目より米軍の数が倍に増え、米軍が駐屯地を出て島民の日常生活の場に姿を見せるなど、これまでなかった出来事に島民は戸惑いを覚えている。平成28年の陸自駐屯開始以前は、駐屯するのは沿岸監視部隊で攻撃能力は持たないとの説明で、当時の町長は、米軍が来るというのは思い過ごしだと断言していた。しかし、10年後には監視部隊だけでなく攻撃能力を持つミサイル基地建設計画が進められ、米軍が島を歩く現状になっている。さらに、米軍の部隊2000人が南西諸島40の島嶼に展開し、島々を移動しながら戦闘を行い、台湾の現地部隊と合流するという筋立てを聞くと、部隊の一部が与那国島に駐屯するのではないかと不安に駆られる。また、軍備強化がどこまで進むのか分からないのも町民の不安を駆り立てる原因となっている。
 かつて中国を敵視し、国民の敵がい心をあおり立て、軍備を強化し戦争の道を進み続け、その結果沖縄をはじめ多くの国民の生命が失われ、国土が焦土と化した歴史を忘れてはならない。政府は直ちに中国敵視政策をやめ、平和憲法の前文にあるように武力による現状変更が起きない仕組みを世界に構築するために行動しなければならない。そのためには、南西諸島から先島に展開する軍備計画を見直すことは必然である。
 ついては、隣国を刺激し戦争リスクを高め、町民の不安を募らせる軍備強化、日米合同演習を中止するよう政府に意見書を提出するよう配慮してもらいたい。