要旨
沖縄県内の酪農家が生産した生乳生産量は年々減少し、量販店には県外からの価格が安い牛乳が大量に陳列、販売されており、県産牛乳は価格競争に負けている状況である。
沖縄県では、学校給食向け生乳(以下「学乳」という。)の比率が全国に比べて非常に高く、学乳休止期間は用途別価格が低い余剰乳、加工(県外移出)に仕向けられるため、酪農家の収入は大きく減少し、酪農経営の存続に影響を及ぼしている。
生乳価格が安定しなければ、生産コストを賄えず酪農家は経営を維持できない。このままでは沖縄から酪農がなくなり、県産牛乳が消えてしまうかもしれない危機的状況であり、早急な酪農支援を要望する。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県において、学乳休止期の余剰乳処理問題を解決すること。
2 県において、生乳生産量減少に歯止めをかけること。
3 県において、酪農家戸数減少及び飼養頭数減少に歯止めをかけること。
4 県において、ふん尿処理、地域環境への影響、増頭への課題を解決すること。 |