要旨
北中城村と中城村北中城村清掃事務組合（以下「中北組合」という。）が策定している一般廃棄物処理計画の対象区域には、米軍施設（以下「キャンプ瑞慶覧」という。）が含まれているが、廃棄物処理法の規定により、市町村（一部事務組合を含む。）は一般廃棄物処理計画の対象区域から排出される全ての一般廃棄物を対象にして処理計画を策定しなければならないことになっている。しかし、同村と同組合が令和４年３月に改定した一般廃棄物処理計画では、キャンプ瑞慶覧から排出される一般廃棄物（以下「米軍ごみ」という。）のうち「不燃ごみ」、「粗大ごみ」及び「資源ごみ」を除外し、「可燃ごみ」の処理だけを行う計画になっている。
県は、令和４年７月５日の土木環境委員会において「令和４年３月の北中城村及び中北組合のごみ処理基本計画の改定により、米軍ごみの処理見込み量の数値等が記載されたところであります。」「引き続き、環境省の指導、助言を得つつ、技術的援助を行ってまいります。」という事実と異なる虚偽の処理方針説明を行っていたことになるが、令和５年度最後の同委員会（令和６年３月21日）においても同処理方針説明を取り消していなかった。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
１ 県は令和６年度において、北中城村と中北組合に対し、米軍ごみ（「不燃ごみ」、「粗大ごみ」及び「資源ごみ」を含む。）に関する適正な処理計画策定のため、必要な技術的援助を与えること。
２ キャンプ瑞慶覧から排出されている「不燃ごみ」、「粗大ごみ」及び「資源ごみ」については、民間の廃棄物処理施設において違法な処理が行われていることになるので、設置許可を与えている県の責任において該当する民間業者を特定した上で、法令違反を是正するために必要な措置を講じること。
３ 北中城村と中北組合が米軍ごみに対する廃棄物処理法の規定に適合する適正な処理計画を策定するまでは、２村と浦添市が推進している「ごみ処理の広域化」に対する県の事務処理を停止すること。 |