要旨
県内離島地域においては、沖縄県の基幹作物であるサトウキビ栽培が重要な産業として地域に根差しており、離島12市町村で16の製糖工場が稼働している。就労人口の少ない離島地域では、製糖期間中は季節労働者を雇用している工場が多く、県外及び島外からの季節労働者は総数で339名(令和元年)に及び、本年も製糖期間中(おおむね12月から翌4月)、季節労働者の雇用が予定されている。
このような中、沖縄県では、新型コロナウイルス感染症の感染者が増加しており、独自の緊急事態宣言を発出し、警戒レベルも第4段階とするなど緊迫した状況が続いている。これから製糖期間を迎える中、県内外からの季節労働者が新型コロナウイルス感染症の感染者となった場合、製糖工場は操業停止となり製糖が行えなくなるばかりでなく、医療体制の脆弱な離島で島民に感染が拡大した場合には、地域医療やコミュニティーが崩壊するおそれがある。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 製糖工場に就労予定の県外及び島外季節労働者に対してPCR検査を実施し、その結果が判明するまでの間は渡航させないこと。また、そのことにより必要となる費用について全額県が支援すること。 |