陳情文書表

受理番号第84号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和6年7月2日 付託年月日平成36年7月17日
件名 沖縄県口腔保健医療センターの人材確保に関する陳情
提出者一般社団法人 沖縄県歯科医師会
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要旨

 沖縄県口腔保健医療センターでは、障害児者の歯科医療を担っているが、慢性的な人材不足により患者のニーズに応えられなくなっている。特に常勤歯科麻酔科医が不在の全身麻酔下の治療において、同医がいた場合は月約20症例だったが、現在は月1回勤務する非常勤歯科麻酔科医に頼っている状態のため、月に2症例の治療となっており、全身麻酔下歯科治療の予約は来年2月以降となっている。また、障害者が対象の場合、より専門的な知識技能が必要とされるため、それに見合う報酬が必要となるが、当センターにおける前任の歯科麻酔科医の給与は到底十分なものとは言えなかった。慢性的な人材不足と資金不足により、センターの運営が困難となっており、また、令和6年度は常勤治療医及び歯科麻酔科医が不在となり、協力医の輪番制及び非常勤歯科麻酔科医の体制となることから、より厳しい運営となることが考えられる。
 県内病院歯科の全てが障害児者の治療を受け入れているわけではなく、多数の医療機関で歯科麻酔科医が不在となっており、その必要性を感じている。当センターは、地域の歯科医院で対応できない患者の受入れを行う二次医療機関としての役割があり、人材確保は喫緊の課題である。
 ついては、常勤治療医(障害者歯科指導医または専門医)、常勤歯科麻酔科医(歯科麻酔認定医または専門医)を確保するため、心身障害児(者)歯科診療事業補助金を増額するよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

沖縄県口腔保健医療センターは、地域の歯科医院で対応できない障害児者の受入を行っている二次医療機関として、特に、全身麻酔下歯科治療を必要とする障害児者において重要な役割を担っているものと認識しております。
県では、当センターに対し、運営費や地域協力医の養成に要する経費への補助等を行っているところですが、障害者等の歯科医療を担う、歯科麻酔科医や地域協力医等、人材の確保が課題となっております。
県としましては、沖縄県歯科医師会と意見交換等を行い、令和7年度予算において、障害歯科麻酔科医等の確保に必要な所要額を確保したところであります。