陳情文書表

受理番号第135号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和2年8月3日 付託年月日令和2年9月15日
件名 八重山地域民放ラジオ放送中継局移転・強靱化事業(仮称)の国庫補助を求める陳情
提出者八重山広域市町村圏事務組合議会
議長 仲間 均
要旨


 八重山地域では平成15年度に、沖縄県情報格差是正に係る沖縄特別振興対策事業で民放ラジオ放送中継局(中波圏域放送中継局・石垣島・西表島・与那国島3局等)を整備しているが、整備後約17年が経過し、放送機器は耐用年数を超過し老朽化している。特に、石垣中継局(於茂登岳山頂)は、台風来襲時、落雷時の故障または停電時には停波が多い上、迅速な復旧には危険を伴い時間を要する。さらに、関連する西表島及び与那国島の中継局も停波し影響が大きいため、自然災害に強く緊急時でも放送が安定し広範囲に受信できるよう、現在の於茂登局からバンナ局・川平局の2地点へ移転することで災害時の停波リスクを軽減し、併せて放送機器の整備を行うとともに、難聴地域の解消を図る必要がある。
 国境の離島圏域である八重山地域では、ラジオ放送は、緊急時の情報伝達手段として、特に停電時には欠かすことができない。年々増加する海外からの観光客等に対しても、リアルタイムでかつ多言語による放送を可能とするツールでもあり、ラジオは離島圏域の住民にとって最終情報獲得手段と言っても過言ではない。
 ついては、離島圏域の民放ラジオ放送受信障害解消を継続し、情報格差の是正を図るため、沖縄振興予算の公共事業関係費等において、耐用年数を経過したラジオ放送施設の整備事業または移転整備事業を国庫補助の対象とするよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 県は、八重山地域民放ラジオ放送中継局の強靱化について、八重山広域市町村圏事務組合、石垣市、竹富町、与那国町及び放送事業者と連携して、整備内容、事業スキーム、財源などを検討し、国と調整を行うなど、事業化に向けて取り組んできたところであります。
 石垣市、竹富町及び与那国町は、令和2年度から内閣府の「沖縄離島活性化推進事業費補助金」を活用して移転整備事業を実施しております。
 県は、課題解消に向けた地元市町の取り組みを促進するため、3市町負担の2分の1(事業費全体の約1割)を補助することとしており、実施設計に係る経費について、令和2年度9月補正予算で措置したところであります。
 また、令和3年度当初予算において、その整備工事に係る経費を計上しております。
 引き続き、地元市町等と連携して、八重山地域民放ラジオ放送中継局の強靱化に取り組んでまいります。