陳情文書表

受理番号第82号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和6年6月27日 付託年月日令和6年7月17日
件名 ゆがふ製糖株式会社具志川工場における新港地区側の適切な水路確保及び海水取水設備のしゅんせつに関する陳情
提出者沖縄県農業協同組合中央会
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要旨

 サトウキビは、本県の基幹作物として農家経済・地域経済を支えるとともに、関連産業への経済波及効果も含めて重要な役割を果たしており、これを支える製糖工場においては、操業の安定性の確保が極めて重要な責務である。
 ゆがふ製糖株式会社具志川工場の海水取水設備は、平成6年度の中城湾港埋立てに伴い、それまで使用していた海水取水のための水路(ため池)が消滅したため、県が設置した取水設備を使用している。当時、県の説明では、埋立後、水路等に土砂が堆積することはないとのことだったが、近年、水路や周辺への陸路等からの土砂堆積がひどく、最大干潮時には海水取水することができず、製糖操業に大きな支障が生じている。今期製糖期においても、土砂堆積により海水の流れが悪く、取水水路も数年前に比べ製糖期に取水できない時間帯が増加している。年々土砂堆積は悪化しており、現状のままでは次期製糖期の操業が行えず、サトウキビ生産農家の収穫・出荷や運搬・積込み等への甚大な影響が懸念される。
 ついては、緊急避難的な対応を含めて、水路本体や海水取水設備における安定的な取水確保のため、しゅんせつ工事に係る予算を確保してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
ゆがふ製糖株式会社具志川工場は、沖縄本島唯一の製糖工場であり、生産農家の経営や関連産業への影響も大きいことから、安定操業が重要であると考えております。
近年、ゆがふ製糖株式会社具志川工場では、土砂堆積の影響で海水が安定的に取水できない状況となっており、操業への影響が生じているものと認識しております。
県では、安定操業に向けて、ゆがふ製糖株式会社と意見交換を重ね、関係部局で対応を検討してきましたが、ゆがふ製糖株式会社が事業主体となり、しゅんせつ工事を実施することで協議がまとまったことから、新たに補助事業の予算措置を行ったところであります。