陳情文書表

受理番号第172号の2 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和6年9月26日 付託年月日令和6年10月8日
件名 地域治安確保と動物虐待撲滅のため、警察の対応強化及び未来を変える教育を求める陳情
提出者*******
要旨

 動物虐待は反社会的行為であり、凶悪犯罪の前兆ともされ、児童虐待やドメスティックバイオレンスとの連動リスクも指摘されている。オーストラリア警察当局のデータでは、レイプや殺人を犯した者の全てのケースにおいて動物虐待の経歴が確認され、アメリカ連邦捜査局は動物虐待の取締りを強化し、その犯罪レベルを軽犯罪から重犯罪に引き上げた。動物虐待と対人暴力の相関関係は、今や決して無視できない深刻な問題となっている。
 近年、県内においても猫を主とした動物の虐待や殺傷が頻繁に確認されているが、令和3年から5年の3年間でその検挙件数は僅か4件と非常に少なく、動物虐待者が対人犯罪を引き起こす危険性が常に存在していると言える。さらに、犯罪抑制として県内における街灯や防犯カメラの設置は不十分であり、犯罪増加を招くおそれがある。
 平和な社会を築く土台として命を尊重する豊かな心は不可欠であり、沖縄の未来を担う子どもたちにはその心の育成が必要である。しかし、動物虐待事件の頻発や虐待者が子どもたちの隣に存在する環境は、命に対する価値観の形成を阻害するおそれがある。子猫の虐待を目撃した児童が瀕死の猫を抱き締め交番に助けを求めるも却下された事例や、野良猫を見つけると妻子の前でも暴行を加える者、県内各地の学校敷地内で猫の遺体の一部が発見される事件などが確認されている。これらが未解決のまま続けば、暴力が社会に容認される環境がつくり出される。暴力を容認することは、戦争を許すことと同義である。
 ついては、県は「命どぅ宝」の真意を改めて見詰め直し、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県は浜松市動物愛護教育センターの取組を参考に、動物愛護センターや保護団体と協力して、愛護センター施設見学、地域猫活動への参加などを教育の場で実施し、子どもたちに命の大切さを伝える命の教育と動物愛護教育を目的としたカリキュラムや教育プログラムの開発に取り組むこと。