陳情文書表

受理番号第116号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年7月7日 付託年月日令和2年7月13日
件名 沖縄県文化芸術振興に関する陳情
提出者一般社団法人沖縄県芸能関連協議会(沖芸連)
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要旨


 新型コロナウイルス問題で、沖縄の芸術文化は深刻な打撃を受けている。沖芸連の緊急アンケート調査(伝統芸能以外の分野も広く対象)では、2月から4月までの公演・イベントの延期・中止だけで、芸術関係者273人に限っても1億2560万円もの減収が生じているが、これは氷山の一角にすぎない。特に、技術スタッフや専業芸能家への打撃が大きく、廃業が実際に生じ始めている。
 沖縄県では文化振興課・文化振興会にて各種の緊急支援策を打ち出しているが、  緊急時のみの施策では未曾有の危機には不十分である。長期的なビジョンに基づく継続性ある文化施策へとつなげていただくことが重要である。
 沖縄には、豊かな文化芸能が息づいており、さらに全国的にも名高い文化芸術振興条例がある。今こそ、議会・行政・民間が手を取り合って、沖縄の文化芸術の振興策を力強く推進する体制を構築することが強く必要とされている。
 ついては、下記事項につき配慮をお願いしたい。
                  

1 新型コロナウイルス問題緊急支援策に続き、県において文化芸術振興の中期計画を策定すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1 県では、文化芸術活動に関わる方々が生活を維持し、今後も事業を継続していけるよう、新型コロナウイルス感染症対策を含め、活動再開に向けた支援策を講じたところであります。
文化芸術は、人々が心豊かに生き、活力ある社会を築いていく基盤として本県の発展にかかせないものであります。
昨年5月に策定された「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」の分野別計画として、文化芸術の振興を一層推進していくため、沖縄県文化芸術振興計画(仮称)を策定することとしました。
同計画については、令和4年6月8日に開催した令和4年度第1回沖縄県文化芸術振興審議会において諮問したところであり、同審議会での議論やパブリックコメントにおける県民意見などを集約し、年度内に策定することとしております。