要旨
令和4年3月のマリンタウン佐敷東地区の中城湾港港湾計画からの全面削除に伴い、沖縄県と南城市は、佐敷沿岸域の諸課題に対応するため総合調整会議を開催し、先行して新開地区護岸の事業化への取組が進められた。
しかし、県が示した予備設計案は、老朽化対策事業(経済性・防護性)の観点から検討が進められたため、本市の海辺のまちづくり構想や地域から寄せられた要望・期待とは異なる整備になると危惧している。
また、隣接する馬天港や天の浜(馬天北海岸)には、市内外から多くの来訪者が集まるが、平成19年度に着手した馬天港はいまだ工事中であり、駐車スペースはなく、港の景観や海辺に親しむための施設整備は不十分な状況にある。
現在進捗している新開地区から馬天港一帯における展開については、佐敷沿岸地域における「マリンタウン佐敷東地区に代わる新たな海辺のまちづくり」への第一歩となるものである。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 新開地区の護岸整備(予備設計)については、親水性、景観、海への眺望や将来の市道計画等も考慮し、かつ地域住民との意思疎通を図りながら事業化に取り組むこと。
2 馬天港の改修・整備については、港と周辺施設(海浜・海岸・公園等)の一体利用及び適正管理、相乗効果を生み出す観点から、駐車スペースの確保や癒やしの空間の創出などを行い、事業の早期完了を図ること。 |