陳情文書表

受理番号第65号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和2年6月10日 付託年月日令和2年6月30日
件名 県立病院の経営形態を維持した北部基幹病院の設置等を求める陳情
提出者沖縄県女性団体連絡協議会
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要旨


 国は医療費抑制や医療提供体制の効率化を図るため、将来の医療需要の見通しを示した「地域医療構想」を自治体に策定させ、医療提供体制の再編統合などの対応策を求めている。一方、沖縄県の地域医療構想においては、県立6病院の現経営形態を維持する前提で、県立北部病院と北部地区医師会病院を統合し、新病院を設立する方針が明らかにされた。
 新聞報道によれば、北部12市町村で統合後の財政負担が話し合われているが、病院を運営するに当たって最も重要な医療従事者の確保については何の裏づけも示されていない。将来にわたり医療従事者の配置が可能なのか、疑念が払拭されておらず、北部地域の住民が求めた病院像とは異なる形で整備が進められている。
 現在でも、県立北部病院における医療技術者のうち、8割は県立の6病院間の人事異動により補われており、人材確保はその体制の中で維持されている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 北部基幹病院は、沖縄県の責任の下で、住民が安心して暮らせるための地域に根差した永続的な医療機関とすること。
2 全県立病院は、地域医療の確保を最重要課題とし、「公」としての責任を果たすことができる現在の経営形態を維持・向上させること。