陳情文書表

受理番号第206号の2 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和6年11月22日 付託年月日令和6年12月9日
件名 集中豪雨による被害への支援を求める陳情
提出者国頭村議会議長
山城 弘一
要旨

 去る11月9日から10日にかけて、沖縄本島北部から鹿児島県与論町にまたがって断続的に発生した線状降水帯より観測史上最大の記録的豪雨が発生し、家屋浸水や土砂崩れ、道路冠水、車両水没等の甚大な被害をもたらした。これまで経験したことのない猛烈な雨に命の危険を感じた住民もおり、さらに、村道や農・林道等の道路陥没や農業等への影響を含め、住民生活に多大な影響を及ぼしている。
 現在、地域住民や役場職員等により復旧に向けた支援活動が行われているところだが、被災者の皆さんが心休まる状況までには至っていない。また、甚大な被害のため長期的な災害復旧が予測され、これにかかる費用も膨大になると想定される。特に被害の大きかった比地集落においては、氾濫した比地川の濁流が集落に流れ込み被害が広がったと考えられるが、同河川については以前から事前防災の必要性を訴え、令和4年から令和6年にかけて計3回、県に対して河川のしゅんせつ工事を要請していたところである。さらに、県において災害発生中の迅速な対応が遅れたことにより災害救助法の適用が困難になっている状況など、県の危機管理体制には納得し難いところである。
 ついては、今後における中長期的な支援、復旧に係る財源の捻出のほか、ボランティア等の受入れなど早急かつ円滑に復旧対応が実施できるよう、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 林道等の復旧にかかる費用の助成を支援すること。
2 農業施設及び作物等被害に対する助成を支援すること。
3 奥間土地改良区鏡地水門の改修を促進すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

1 被災した農道や林道のうち、国の災害復旧事業の対象となる箇所については、令和7年1月までに国の災害査定を受けており、今後は災害復旧事業により復旧を行ってまいります。
県としましては、引き続き、村と連絡調整を密にし、早期復旧に向けて取り組んでまいります。
2 被災した農道及び農地・農業用施設のうち、国の災害復旧事業の対象となる箇所については、令和6年12月末までに災害査定を終え、災害復旧工事を実施し、完了しております。
被災農家に対する再生産に向けた支援については、JA等関係機関と意見交換を行い、既決予算等を活用し、生産資材等の支援に取り組んでおります。
3 水門上流側の雑木等除去を目的としたスクリーンが、上流から流れてきた雑木等により排水阻害され、排水路沿いの道路が冠水しておりました。
今後の被害防止のために、スクリーンを速やかに開閉する必要がありますが、重量があり時間を要するため、短時間で開閉できるよう改修が必要であります。
県としましては、国頭村と水門の改修方法について検討し、補助事業等の活用を図ってまいります。