陳情文書表

受理番号第83号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和7年6月3日 付託年月日令和7年6月17日
件名 読谷村における民間病院設立に関する陳情
提出者読谷村長
石嶺 傳實外2人
要旨


 沖縄県中部地区の急性期病院は、主に東海岸沿いの市町村に集中しており、西海岸沿いには十分な医療機関が存在しない。そのため、西海岸沿いの地域住民は、救急や専門的な医療が必要な際に東側の急性期病院への受診を余儀なくされており、高齢の患者やその家族にとって大きな負担となっている。
 救急医療の観点からも、東側の救急病院までの搬送時間に30分以上要することが多く、特に救命率に直結する医療開始までの時間短縮が求められる現状において、一定規模の救急処置が可能な病院を近隣に設置することが急務である。
 また、コロナ禍においては、中部地区西海岸に急性期病院がなく、住民の多くが東側の大型病院を受診したことにより地域医療が逼迫し、救急医療や外来診療に多大な影響を与えた。
 読谷村に急性期機能を有する病院を設立することによって、中部地区西海岸における救急医療、災害医療の確保に加え、今後増加する高齢者へのニーズに対して地域包括ケアシステムの構築においても非常に重要な意義を持ち、また、中部地区全体の医療体制の改善にも寄与し、住民の生命と健康を守るために大きな貢献ができる。
 ついては、住民の安定した生活及び生命を守るため、民間病院の設立について配慮してもらいたい。