請願文書表


受理番号第11号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和6年10月1日 付託年月日令和6年10月8日
件名 県立宮古病院が抱える課題について検証し、改善を求める請願
提出者*****
紹介議員新里 匠
要旨

 県立宮古病院は、宮古圏域6万人弱の医療を担う病院であり、病床数277床、診療科24科、職員数637人で年間18万人の延べ患者数を抱えている。近年は救急も増加傾向であり、医療体制は逼迫している。このような中、医療体制における課題も多く見られる。早急に現場を確認し、課題を取り除き、今後も離島医療の要としての役割を担っていく環境を整えてもらいたい。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 医師の不足、看護師の不足、リハビリのセラピストの不足、事務職の不足、その他医療従事者の不足などを解消するために人材確保を行うこと。
2 外来待合室、救急待合室、売店、倉庫、職員休憩室、更衣室、事務室など建物全体の狭隘さを改善すること。
3 職員住宅の確保、医療機器の更新、雨漏り・浸水対策、建物の改修、医師住宅の改修、看護師住宅の改修、倉庫の確保など施設・設備の更新を行うこと。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1について【管理課人事班】
宮古病院では、地域の中核病院としての役割を果たすために必要となる人材を充足するよう努めているところですが、一部の診療科の医師や、看護師、リハビリ職などに欠員が生じております。
病院事業局としましては、全国の医療機関等を訪問し医師の応援派遣などを要請するほか、看護師、コメディカル職等について試験実施方法の見直しや周知強化を図ることなどにより、採用者数の増に取り組んでいるところです。
医療人材確保を取り巻く環境は厳しさを増していますが、今後も関係部局等と連携して県立病院全体の人材確保の強化に取り組むとともに、離島の医療体制の維持に向け、適正な人員配置に努めてまいります。
2について【経営課施設整備・ICT推進班】
病院事業局では、救急待合室について狭隘さを解消するため、令和5年度に旧宮古島市夜間救急診療所の一部を改修する工事を発注したところですが、入札不調となったことから、令和6年度に工事内容を変更し発注することを検討しております。
外来待合室及びその他の課題については、病院全体の医療機能への影響、優先順位等を勘案しながら検討してまいります。
3について【経営課施設整備・ICT推進班】
病院事業局としましては、民間賃貸物件の借り上げを増やすとともに、既設住宅の改修工事を行い職員住宅の確保に努めてまいります。
医療機器等の更新等その他の課題については、緊急性、収益性等を考慮しながら整備を検討してまいります。