陳情文書表

受理番号第49号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和6年3月25日 付託年月日令和6年6月28日
件名 嘉手納基地における米軍機の騒音激化に関する陳情
提出者嘉手納町議会議長
仲村渠 兼栄
要旨

 嘉手納町は居住地が嘉手納基地に極めて近接していることから、航空機から発生する騒音・排気ガスの悪臭被害等が生活環境に多大な影響を及ぼしている。とりわけ騒音被害は甚大で、常駐機・巡回配備機・外来機が入り交じり轟音を立てながら断続的に離発着、急上昇・急旋回訓練を繰り返し、ヘリコプターが居住地上空を飛行する様子も度々確認されている。パパループ地区においては昼夜を問わずエンジン調整や訓練が行われ、周辺住民の安眠をも妨げる騒音被害が常態化するなど、我慢に我慢を重ねてきた町民の怒りは頂点に達しつつある。
 本町議会はこれまで何度も、日米両政府及び関係機関に対し騒音軽減に向け早急に取り組むよう求めたが、一向に改善されない現状に強い憤りを禁じ得ない。
 本町へ寄せられる基地被害を訴える苦情の多くは航空機騒音に関するもので、厳しい内容の苦情が日々寄せられている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 「嘉手納飛行場における航空機騒音規制措置」を厳守すること。
2 住民居住地に激しい騒音被害を及ぼす急上昇・急旋回訓練を行わないこと。
3 嘉手納基地への外来機の飛来を禁止すること。
4 パパループの使用を即刻停止し、今後一切の使用を禁止すること。
5 嘉手納飛行場からの訓練移転期間及び参加規模をより一層拡充すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
(1から5までについて)
嘉手納飛行場を巡っては、昼夜を問わないエンジン調整や訓練、外来機の度重なる飛来、住宅地に近いパパループの一時使用による騒音や悪臭の被害が増大し深刻な問題となっております。
県としては、これ以上、地元の負担増になることがあってはならないことから、令和6年2月に防衛大臣に対し、同飛行場における航空機騒音規制措置の厳格な運用や住宅地上空の飛行回避、外来機の飛来制限、パパループにおける航空機の使用禁止、一部訓練移転の効果の検証とその結果を踏まえた具体的かつ実効性ある対策など、地元が負担軽減を実感できる取組を行うよう要請しております。
今後ともあらゆる機会を通じ、三連協とも連携し、日米両政府に対し粘り強く働きかけていきたいと考えております。