要旨
令和4年6月に閣議決定された経済財政運営の指針「骨太の方針」に「国民皆歯科健診」が盛り込まれた。これは、国民が年代問わず歯科健診を受けられる制度の実現を目指す方針となっており、全世代での歯科健診を生涯にわたって制度化することで、「お口の健康」を守ることを目的としている。
本連盟としても、あらゆる年代の国民が切れ目なく定期的に歯科健診を受診し、健康寿命の延伸に向けた取組が進むことを大きく期待している。
ついては、下記事項につき国会及び政府に対し「国民皆歯科健診の実現を求める意見書」を提出するよう配慮してもらいたい。
記
1 国民皆歯科健診の制度設計等に関する具体的な検討を進めるに当たっては、地方公共団体をはじめ関係者の意見を十分に反映させ、歯科口腔保健法の改正を含め必要な法整備を行うこと。
2 国民皆歯科健診の実施に関しては、国において十分な財政措置を講ずること。
3 国民皆歯科健診の実現と併せて、国民に対して歯と口腔の健康づくり及び歯科健診の重要性についての啓発や健診後の定期的な歯科受診の勧奨を行うなど、 歯科疾患の発症や再発、重症化予防のための総合的な取組を推進すること。 |