陳情文書表

受理番号第58号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年5月19日 付託年月日令和2年7月14日
件名 農水産物の航空貨物便に対する支援に関する陳情
提出者八重山市町議会議長会
会長 平良 秀之
要旨


 新型コロナウイルス感染症拡大に係る緊急事態宣言により、石垣市と東京をはじめとする各都市を結ぶ定期直行便が欠航し、沖縄本島への定期便は1日最大21便から6便へ減便となり、八重山の特産物であるパイナップル、マンゴー、鮮魚及び花卉など農水産物の島外出荷に深刻な影を落としている。
 このため、5月1日に八重山市町会の連名で、貨物輸送体制確立について各航空会社へ要請し、5月6日からこれまで貨物便での対応をしてもらっている。しかし、パイナップル、マンゴー及びマグロなど農水産物の本格的な出荷はこれから最盛期を迎えるため、出荷シーズン終了の7月末まで貨物専用便での輸送体制維持が必要である。
 本市によると昨年度の実績に基づいた出荷量を現在の航空便の運航状況に当てはめた試算では、貨物専用便を運航する回数は最大で5月が86便、収穫ピークを迎える6月は152便、7月は140便となっている。さらに竹富町の島々からの出荷も集中することも考えると貨物専用便の運航回数は増えるものと予測されるが、航空会社の試算においては、貨物便だけでは採算が合わないとの意見もある。
 ついては、農水産物の航空貨物便運航に対して支援するよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

 新型コロナウイルス感染症に伴う航空便減便の影響に対処するため、県は、去る4月30日、航空会社に対し貨物輸送の確保について要請するとともに、臨時便の就航や機材の大型化が図られるよう5月1日から6月30日の期間について、農林水産物流通条件不利性解消事業の補助単価の特例を設け、支援を行いました。
 また、7月には航空物流機能回復事業により先島路線の臨時便の就航を支援しております。今後も引き続き、同事業を活用し、県産生鮮品の円滑な航空輸送体制の確保を図ってまいります。