要旨
11月8日から10日にかけて降り続いた本島北部地域の豪雨では、局地的な集中降雨によって発生した河川の氾濫や浸水等の影響により、農作物の根腐れ、圃場の崩壊や施設の倒壊など広範囲にわたって被害を受けるとともに、道路の陥没などによって生産農家の営農活動に重大な支障が生じるなど、地域農業に甚大な被害が発生している。今般の豪雨被害は、資材高騰や販売価格の低迷で厳しい経営を余儀なくされている生産農家の所得減少や生産意欲の減退を招き、関連産業の経営にも多大な影響を及ぼしており、このままでは生産基盤の喪失に拍車がかかる深刻な事態も想定されることから、緊急かつ効果的な生産回復に向けた支援策を講じる必要がある。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 持続的な農業経営に向けた園芸・畜産施設の整備等について
再生産に向け、被災した圃場等の原状回復と必要な資材費等に対する助成措置を講じるとともに、既存施設の改修や補強対策に対する支援と自然災害に強い強化施設の積極的な導入を図ること。
2 生産農家への資金支援について
豪雨被害を受けた生産者に対する無利子もしくは低金利の制度資金を創設するとともに、既存借入金の償還猶予措置を講じること。
3 農業共済の万全な給付と農家負担の軽減措置について
豪雨被害による農家経営への影響を緩和するため、迅速かつ万全な共済金の給付を行うとともに、農業共済及び収入保険加入促進のため農家負担軽減策を講じること。 |