陳情文書表

受理番号第123号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和2年7月7日 付託年月日令和2年7月13日
件名 新型コロナウイルス禍における聴覚障害者への支援に関する陳情
提出者聴覚障がい者とともに歩む会
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要旨


 聴覚障害者は、社会生活を円滑に営むために意思疎通の支援を必要としている。特にこのコロナ禍の中で、県内の聴覚障害者は、十分な情報が得られないことや、また、万が一ウイルスに感染したときどのような支援が受けられるのか、手話通訳の支援策が講じられるのか、不安を抱えている。
 沖縄県は、「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」を平成26年に制定し、さらに平成28年4月には、「沖縄県手話言語条例」を定め、聾者と聾者以外の者が共生することのできる地域社会を実現することを目的にそれぞれの役割を明記している。
 ついては、コロナ禍における、聴覚障害者への適切な支援のため、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 コロナ禍における聴覚障害者への情報提供について、日々更新される情報を記者会見等でテレビ報道する場合は手話通訳者を画面に入れること。また、字幕スーパーも同時に併用すること等、情報提供に力を入れること。
2 聴覚障害者がコロナ感染した場合、またはその疑いがある場合、医療機関への対応を含め手話通訳の派遣が難しい状況にあることから、県独自の支援事業として、「遠隔手話通訳サービス」について、県内の必要とする全ての対象者へ実施すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1について
4月中旬以降、新型コロナウイルス感染症に関する記者会見及び定例記者会見において、一般社団法人沖縄県聴覚障害者協会から派遣されている手話通訳者がテレビ画面に映るように対応し、聴覚障害者にリアルタイムで情報を提供しているところであります。
2について
聴覚障害者が、新型コロナウイルス感染、あるいは疑いがあり、医療機関受診の必要性が生じた場合、手話通訳者の同行が困難な状況となっており、遠隔手話サービスの導入が求められているところです。
県としましては、聴覚障害者が安心して医療機関へ受診できるよう、タブレット端末等を用いた遠隔手話サービスの体制整備に向けて、取り組んでまいります。