陳情文書表

受理番号第26号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和2年3月25日 付託年月日令和2年6月30日
件名 水源基金創設に関する陳情
提出者大宜味村議会議長
平良 嗣男
要旨


 平成28年9月15日、国頭村、大宜味村及び東村にまたがる陸域や海域がやんばる国立公園に指定された。この自然豊かな山林を源とする多くの河川とダムは、水清く良質で豊富な水量を有し、中南部への主要な水源地域となって県民の命の水がめとして大きな恩恵を与えている。しかし、広大な水源地域を抱える大宜味村は過疎化が進行し、受益市町村である中南部と比較して生活環境などの格差が拡大している。沖縄本島の生活や経済活動は、安定的に水が供給されるという前提で成り立っており、良質な水の供給を続ける上でも水源地の自然を良好な状態に保つことは重要であり、これまで以上に水源地域へ目を向けていく必要がある。
 財団法人沖縄県水源基金が解散となり助成金が打ち切られて以降、県は平成28年度から水源地域環境保全事業により水源地域市町村に助成金を交付している。しかし、水源地域の環境保全、水源涵養機能の維持、生活基盤の整備拡充などの地域振興策、やんばる国立公園の指定と世界自然遺産登録など取り組むべき課題が多いことから、永続的な財政支援の拡充が必要である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 水源地域環境保全事業等の一時的な助成措置によるのではなく、永続的な水源地域の振興策を講じるため、受益市町村に水道使用量1立方メートルにつき8円を負担させ、これを原資として水源基金を創設すること。