要旨
南部東道路は南部圏域の振興を支援する道路として平成30年度の供用開始を目指し、県が事業主体となり平成23年4月に事業着手された。しかし、その進捗は大幅に遅れており、暫定2車線での供用区間は約2キロメートル(27%)にとどまり、さらに未着手区間も多く、全線開通時期は見通せず、東部地域(国道331号)への区間延伸の取組も全く動いていない。この地域は地形的な要因から人口の3割(約1万4000人)の市民が国道331号沿いの標高10メートル以下の海岸低地で生活し、昨今の激甚化・頻発化する気象災害や津波等の大規模災害時において、高台や避難施設へのアクセス道路がない地域が多く、南部東道路に連結した避難道路建設が求められている。
合併後の本市は、南部東道路を骨格としたまちづくりを進めており、都市計画区域及び地域公共交通の再編など、市としての一体化、地域特性を生かし、減少傾向にあった人口も増加に転じるなど進展しつつある。しかし、同道路の整備の遅れにより新たなまちづくりに影響が出ており、特に今年8月の大型商業施設(コストコ)オープンに伴う渋滞問題は、周辺主要道路にも影響を及ぼすことが予想される。同道路の早期全線開通及びつきしろICからの延伸事業化は、本市における地域振興、国土強靭化の実現だけでなく、本県の道路ネットワークの動脈として南部圏域の経済振興につながる。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 南部東道路の全線開通を早期に実現すること。
2 南城つきしろICからの延伸を早期に実現すること。
3 工事に際しては地元企業に発注すること。 |