要旨
あか・げるまダイビング協会においては、ダイビング中の船長の船上待機義務化による影響が非常に大きく、施行されると多くの事業所が事業の継続が困難になることが予想されるため、条例化に反対する。
現在、島民235名の小さな離島である阿嘉島においては、ダイビング事業者が17事業者あるが、その大半が個人営業店であり、ダイビング中に船上に船長を待機させることができない状況である。
もともと労働者人口も少ない上、高齢化も進み島内で船長を雇用することが難しくなっている。また、新たにスタッフを島外から雇用したくても居住施設がなく、住居を用意することが難しいなど、簡単には船長を用意することができない状況である。
当協会は、環境保全活動や地域への啓蒙活動も積極的に行ってきたが、ダイビング中の船長の船上待機義務化が条例化されると、これらの活動も継続が不可能になる。
また、ダイビング事業が立ち行かなくなると、島の基幹産業でもあるマリンサービス事業や宿泊業などの観光産業が大きなダメージを受けることになる。
ついては、離島の諸事情も考慮し、ダイビング中の船長の船上待機義務の条例化については慎重に検討するよう配慮してもらいたい。 |