要旨
首里城火災の出火原因については、工学研究者の鍵谷司氏による論文シリーズ「首里城炎上」によって詳細に明らかにされている。当該論文は那覇市消防局が出火原因を不明としたことを批判し、消防局が現場等の調査により見いだしていながら、見落としていた重要な物証などを新たに示し、極めて論理的で説得力のある形で出火原因を特定した。
県は議会で、首里城火災原因調査を継続すると言っているが、那覇市消防局による原因不明との結論に依拠したまま、実際は新たな展開はない。消防局がなし得なかった論考をはるかに推し進めた「首里城炎上」の論文が現れたことを受け、県はそれについてしっかり対応する必要がある。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県は鍵谷氏の論文を精査すること。
2 火災原因を不明のままとせず、鍵谷氏の新たな視点を取り入れて解明すること。
3 解明された出火原因を基に、再発防止策を新たに策定し直すこと。 |