陳情文書表

受理番号第112号 付託委員会新沖縄振興・公共交通ネットワーク特別委員会
受理年月日令和2年7月7日 付託年月日令和2年7月14日
件名 路線バスのコロナウイルス感染症対策に関する陳情
提出者*****
要旨


 観光客を含む不特定多数の乗客が利用する路線バスにおいて、運転士は乗客からの感染拡大の第2波、第3波に備え、さらなる対策が必要である。
 4月22日に判明した沖バス運転士のコロナウイルス感染については、いまだに感染経路は不明であり、感染するリスクに常にさらされており、業務中に感染した可能性も拭い切れない。
 今後、運行業務中の感染が判明した場合、会社側の対策が不十分として、運転士側から訴えられる可能性も考えられる。
 運転士の感染により体調が急変した場合、重大事故につながるおそれもある。
 ついては公共交通機関の担い手を守り、乗客の安全を確保する観点から、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県において、路線バスの運転席周囲へのビニールシート設置にかかる予算(1台当たり約1000円)を補助し、運転士、乗客双方の飛沫感染リスク対策を行うこと。また、既に設置、検討している事業者に対しても補助を行うこと。
2 路線バス各社において、運転席後方の座席封鎖を行っているが、県において、最前列左側座席についても封鎖すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

1について
 県では、公共交通機関の持続的な感染防止対策の定着を支援するため、「沖縄県公共交通安全・安心確保支援事業」において、路線バス事業者21社に対し車両1台あたり5万円の奨励金を支給したところです。
 また、国においては、感染症拡大防止対策のための設備導入費用等を補助することとしております。
 同補助金ではバス運転席仕切りカーテン障壁の設置も対象となり、県内路線バス事業者においても活用が見込まれております。

2について
 公共交通機関においては、業界の感染予防対策ガイドラインに基づき、各事業者において感染予防への取り組みが行われているものと承知しております。
 県としては、国及び事業者等と連携を図りながら、路線バスの持続的な感染予防対策の定着を支援してまいります。