委員会記録・調査報告等
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総務企画委員会記録
平成26年 第 2 回 定例会閉会中
第 2 号
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開会の日時
年月日 | 平成26年6月9日 月曜日 |
開会 | 午後 2 時 3 分 |
散会 | 午後 4 時 29 分 |
場所
第4委員会室
議題
1 学事について(学校法人アミークス国際学園の現状について)
出席委員
委 員 長 山 内 末 子 さん
副委員長 仲 田 弘 毅 君
委 員 新 垣 良 俊 君
委 員 照 屋 大 河 君
委 員 髙 嶺 善 伸 君
委 員 玉 城 義 和 君
委 員 吉 田 勝 廣 君
委 員 前 島 明 男 君
委 員 當 間 盛 夫 君
委 員 大 城 一 馬 君
欠席委員
具 志 孝 助 君
渡久地 修 君
説明のため出席した者の職・氏名
参考人
沖縄アミークスインターナショナル校長 新 川 智 清 君
補助者
沖縄アミークスインターナショナル事務局次長 横須賀 恒 夫 君
○山内末子委員長 ただいまから、総務企画委員会を開会いたします。
本委員会所管事務調査、学事についてに係る学校法人沖縄アミークス国際学園の現状についてを議題といたします。
休憩いたします。
(休憩中に、2月定例会において参考人として、理事長、校長、事務局長及び陳情者を参考人として招致することとしていたが、日程の都合、体調不良による病気療養中などの理由から、本日は新川校長だけを参考人として招致していることを報告し、また、新川校長から横須賀事務局次長を補助者として陪席させたいとの申し出があり、承認してよいか協議した結果、承認することで意見の一致を見た。)
○山内末子委員長 再開いたします。
お諮りいたします。
新川参考人から申し出のあった補助者の陪席については、休憩中に協議したとおり取り計らうことに御異議ありませんか。
御異議なしと認めます。
よって、さよう決定いたしました。
休憩いたします。
○山内末子委員長 再開いたします。
本日は参考人として、学校法人アミークス国際学園の校長新川智清氏に出席をお願いしております。
また、新川参考人から申し出のあった補助者として、横須賀恒夫氏が陪席しております。
参考人及び補助者の皆様、本日は御多忙のところ御出席いただきましてまことにありがとうございます。
この際、委員会の審査の進め方について御説明申し上げます。
まず、参考人から御説明をいただいた後、委員から参考人に対し質疑を行うことにしております。
参考人等が発言しようとするときは、あらかじめ委員長の許可を得なければならず、発言は議題の趣旨の範囲内で行うこととなっております。
また、本日は委員会が参考人等の意見を聞く場でありますので、参考人等が委員に対して質疑することはできませんので、御承知おきください。
それでは、新川参考人から学校法人アミークス国際学園の現状について御説明をお願いいたします。
休憩いたします。
(休憩中に、前島明男委員から補助者の役職名を明らかにするよう要望があり、山内末子委員長が事務局次長である旨の説明を行った。)
○山内末子委員長 再開いたします。
それでは、新川参考人よろしくお願いいたします。
○新川智清参考人 本日は、学校法人アミークス国際学園の現状について御説明をする機会を与えていただき、感謝申し上げます。ありがとうございます。
沖縄アミークスインターナショナル学校長の新川智清と申します。去年の4月からアミークスの校長として就任しております。これからしばらく時間をいただきまして、幾つかの点に関して、学校の現状を御報告させていただきたいと思います。
平成26年5月1日現在ですけれども、学校法人アミークス国際学園の幼稚園に59名、小学校415名、中学校39名、計513名の児童生徒が在籍しておりまして、毎日楽しく、明るく学校生活を送っているところであります。
まず最初に、学校設立の背景について少しだけお話をさせていただきたいと思います。県で沖縄科学技術大学院大学―OISTを誘致し、設立することに伴い、その子弟の受け皿となるインターナショナルスクールの必要性と、これからのグローバル社会で活躍できる県内の人材の育成に対する県内外からの要請により、沖縄県とうるま市、旺文社の3者が合意し、設立した学校であるということは、委員の方が御承知おきのことと思います。
名前にインターナショナルスクールとついていて、当然のことながら英語が母語の児童も在籍をするということを目指し、学校にはその受け皿となるインターナショナルクラス―このクラスは英語が母語の子供たちを対象にした英語イマージョン教育ですけれども、そのクラスが1クラスと、英語を母語としていない子供たちを対象にしたイマージョンコースが2クラス、各クラスとも定員は30名でございます。
学年90名の子供たちを迎え入れる予定で開校したと伺っていますが、現状は英語が母語の子供たちが、約10%程度にとどまっていて、これからのアミークスの大きな課題の一つであるというふうに考えております。
英語が母語の児童あるいは帰国子女を随時受け入れられるような試験導入―入学試験の体制をこれから整えていって、英語が母語の子供たちが多く入り、インターナショナルの名前にふさわしいような学校にできればというふうに考えております。
それから、沖縄アミークスインターナショナルの設立の趣旨にもあります、OISTとの連携についてですが、今年度は前年度に比べ、OISTの子弟が3名ふえて、7名在籍しております。
何度も繰り返しますけれども、アミークスの設立の趣旨にのっとると、本来ならばもっと多くのOISTの子弟に入学してもらいたいところですが、何しろOISTも開学したばかりであり、アミークスも開学して4年目の若い学校ですので、これから連携を深めていって、もっとOISTの子弟がアミークスに来られるような環境を整えることができればというふうに考えております。
そのためには、いきなりOISTの子弟に入学してもらいたいという高い目標は、最終的な目標でありますけれども、それにも増して、OISTとの日常的な連携をとることから始めていきたいというふうに考えております。
去る5月31日土曜日でしたけれども、アミークスが開校して4年目で初めて沖縄アミークスインターナショナルの英語のカリキュラム―教育方針と申しますか、その説明会を開催いたしました。会場としてOISTの講堂を使わせていただきました。アミークスの校長はOISTの評議委員でもあります。5月に行われた評議委員会の際にも、アミークスからOISTに連絡をとる場合の、コンタクトパーソンと申しますか、連絡がとれる方を御紹介していただきました。
これから、アミークスから積極的にOISTとかかわるような仕組みをつくっていきますので、どうぞよろしくお願いしますと御挨拶をしたところです。今回の英語のカリキュラムの説明会の会場として講堂を貸していただいたことは、その始まりだというふうに考えております。来月の7月には、アミークスの3年生全員が、フィールドトリップ―遠足として、OISTを訪問することになっています。今後とも、OISTの訪問や、出前授業等、アミークスの子供たちに、OISTの世界を体験をさせ、OISTの教職員の皆さんにも、アミークスの存在をさらに理解していただけるよう、取り組みを行っていきたいと考えております。
続きまして、PTAについてですけれども、前年度ほぼ1カ年をかけて、PTAの設立準備委員会が何度も開催されました。保護者だけの委員会であったり、あるいは学校側から学校長、事務局長が参加したり、教職員も交えて参加をさせていただいて、3月16日にPTAとは呼ばずに、SHINEと呼んでいますけれども、スクール・ホーム・イン・エデュケーション、学校の教育、アミークスの教育に、学校と保護者が一緒に力を合わせてアミークスの教育を考えていこうという趣旨で、SHINEのシャインという名前をつけて―輝くという意味もございますけれども、そのSHINEの設立総会が3月16日に開かれ、きのう6月8日、第1回のSHINE総会が開催されました。
その前の5月25日に、各クラスの代表者の集まりが持たれましたけれども、5月25日の代表者の会で推薦をされた会長以下9名の役員の方々がきのうのSHINE総会で了承され、決定をされております。
これで、これから1年間SHINEの活動の基盤が整えられることになりました。保護者と学校を結ぶ直接的なきずなができたことは、保護者にとっても、学校側にとっても非常に喜ばしいことだというふうに考えています。学校の教職員だけでは、どうしても限りある活動になってしまいますけれども、保護者の皆さん、SHINEの活動を通して、そのお力をおかりして、一緒に協力をしながら、アミークスという世界を広げることができたら、というふうに考えております。保護者の総意を直接伺うことができる、SHINEという組織ができましたので、今後の学校運営にぜひ生かしていきたいというふうに考えております。
続きまして、組合アミークスユニオンの設立についてであります。教職員の組合であるアミークスユニオンが去年の10月26日に設立されました。
私自身、以前県立の学校で26年ほど教員をしておりました。当然、公立学校共済組合の組合員であり、勤務したほとんどの学校で―組合は各学校では分会というふうに呼んでいますけれども、その分会長を務めてまいりましたので、組合がいかに大切な組織であり、必要な組織であるかというのは十分存じ上げているつもりです。したがって、70名もの教職員が勤務するアミークスで、組合ができることは当然のことであり、必要な組織だと認識しています。
アミークスはまだ開校4年目の学校です。教職員の給料―開校時から年俸制をとっていますけれども、その年俸制の問題点を含め、改善すべきことは多々あるというふうに考えております。ユニオンとの意見交換を図って、教職員全員での円滑な学校運営に努めていきたいというふうに考えております。そのために、現在週に1度、組合と学校側の代表で、お互いの要望する課題の進捗状況を確認し合う時間を設けております。組合ができたことにより、教職員からの意見の窓口が1つに集約されましたので、学校側としても、学校運営がうまくいくものというふうに考えております。
それから、国際バカロレア―IBへの認定に対する対応についてです。国際バカロレアに関しましては、沖縄県、うるま市、旺文社の3者覚書の中でも触れられていることですし、当然に取り組まなければならない課題だと認識をしております。先日の理事会、評議委員会の場でも申し上げましたが、現在国際バカロレアの認定に向けてのロードマップを作成すべく、動いているところです。
アミークスの評議委員の中に、現在国際バカロレアを取り入れている玉川学園の理事長及び東京学芸大学附属の元校長先生がいらっしゃいます。現在、その方々と連絡をとり合っている最中であり、日程もほぼ決まって、こちらのほうから出かけていって、その具体的な導入の方法等をお尋ねする予定でいます。
具体的な計画としては、実際にIBの導入の経験をされた先生方をアミークスにお招きして、複数日の連続のワークショップを開催する、あるいはアミークスの教員を長期にわたって―数カ月、あるいはもっと長い期間、例えばIBを実施している玉川学園に派遣して、そのノウハウを身につけてもらうなどのことを具体的に計画しております。
沖縄で唯一、国際バカロレアを導入している沖縄インターナショナルスクールの知念理事長とも、今週私が直接お会いして、IB導入のお話を伺うことにしています。
それから、4月16日に、保護者一同、有志一同ということで、保護者お二人のお名前で、請願書が提出されました。
これは、学校長宛てと、理事長宛てに提出され、その中にOISTとの連携、国際バカロレアの認証、前年度1年間での49名の児童が退校したこと、それから教職員の離職率、予算の使い方、奨学金、管理職経験者等、6項目について請願が出されましたので、このことに関しては、まさに本校が抱えている課題でもございますので、学校側で真剣に回答を準備し、保護者と話し合っていきたいというふうに考えております。
本日、この場に校長が参考人として招致されたことの内容に関しましても、その説明会のときにお話ができれば、というふうに考えております。
何度も申し上げますけれども、開校4年でいろいろな問題を抱えていた―現在も抱えている点もありますけれども、校長に就任をして、1年と2カ月少しだけですけれども、少なくともOISTとの連携、PTAの設立、組合の設立、IBの方向性に関しまして、よい方向に進んでいるというふうに考えております。どうぞこれからも委員におかれましては、御支援をいただきまして、特にOISTとの連携、IBの導入に関しては、県との覚書の中にも書かれておりますので、県とも協力をしながら進めていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
以上で説明を終わらせていただきます。
○山内末子委員長 新川参考人からの御説明は終わりました。
これより参考人等に対する質疑を行います。
なお、質疑・答弁に当たっては、挙手により委員長の許可を得てから行い、重複することがないように簡潔にお願いいたします。
質疑はありませんか。
照屋大河委員。
○照屋大河委員 きょうは、補助者は事務局次長でしたかね。事務局長は予定があったのですか。
○新川智清参考人 事務局長は、3月末から体調を崩しておりまして、現在学校を休職している状況です。それで出席がかないませんでした。
○照屋大河委員 新川校長、先ほどは背景等含めて、御説明いただきありがとうございました。ただ、驚いたのですが、この委員会室に入る前に、同じような疑問を保護者の方からいただいているのですね。今校長先生が回答した点が、しっかり伝わっていれば、こういうものを私たちがもらわずに、学校内で解決、意見交換できているという説明もあったのですが、残念ながらこの委員会が始まる直前に資料をいただきました。
保護者の皆さんと学校で、意見交換をする、議論をする場面というのは、先ほど総会があったということでありましたが、持たれてないのかと感じざるを得ないのですが、いかがですか。
○新川智清参考人 そのことに関しましては、学校のほうで保護者から話し合いに来られたことを、お断りしたことは一度もないというふうに認識をしております。
○照屋大河委員 4月16日に請願書をもらったということで、先ほど説明がありました。これについての回答は、何らか協議の場というものはあったのですか。
○新川智清参考人 まだ持っておりません。ですから、先ほど申し上げましたとおり、今その回答を準備しているところですので、その中にIB―国際バカロレアのこともございますので、これは、まだ形が決まらない中で、やりますというわけにはいきませんので、具体的な方法を―ロードマップを作成をしたい。それは近々できるはずですので、この場での議論を含めて、話し合いの様子も含めて、保護者には説明会を開催したいというふうに考えております。
○照屋大河委員 4月16日ですから、やがて2カ月になろうかという期間が過ぎているのですね。そういう意味では、前にもこの委員会で申し上げたのですが、子供たちの成長も含めて、一日一日というものが大切であって、2カ月―まだ回答していないということで、非常に長く感じるのですが、この点については、校長はいかがですか。
○新川智清参考人 このことに関してましても、学校では5月に理事会、評議委員会が開催をされ、それからPTAのSHINEも、きのう総会で今後1年間の活動の体制が整いましたので、学校は全く何もしていないのではなく、動いている中で、請願書に対する対応は考えていきたいというふうに考えております。
○照屋大河委員 いろいろと取り組みはされていると思いますが、2カ月間回答をしないというのは非常に長く感じます。
完璧な回答ではなくてもいいと思うのですが、真摯に取り組む姿を見せるほうが、たくさんの皆さんが―心配してきょうも来られていますよ。そういうことが、アミークスの課題ではないか、問題ではないか、というふうにこれまで議会で議論させていただきながら、感じるところですので、こういう期間をあけずに、完璧な回答でなくても、僕はいいと思います。取り組む姿勢を早目早目に知らせていくという取り組みをもっとやるべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
○新川智清参考人 了解しました。できるだけ早くそのような場を持ちたいと考えております。
○照屋大河委員 OISTとの連携について、先日はOISTの講堂でカリキュラム説明会を行ったということで説明をいただきました。
実際、OISTにアミークスに入学できるような資格、条件を持っているような人たちというのは、今どれぐらいいるか、把握されていますか。
○新川智清参考人 そのことに関しては、県とも協力をして、OISTのほうに働きかけて、OISTの子弟で、小学校の学齢期の子供たちがどのくらいいるのか問い合わせをしているのですが、OISTとしては情報公開をしていただけないというのが現状です。
○照屋大河委員 その点については、先ほど連絡をとれる窓口もでき上がったというふうに説明がありましたので、丁寧にこれからも連携をしていっていただきたい。そして、県の力が必要であれば、ぜひ議会のほうにも声をかけていただいて、県とも一緒にやって、あるいはうるま市とも一緒になって、積極的に活動を展開できるような姿勢を、これからも持っていただきたいなというふうに思います。
それから、6月8日にPTAの総会があったということですが、参加実績というのはどうでしたか。全体の保護者に対する割合というものはいかがなものだったでしょうか。
○新川智清参考人 私もきのう参加をしましたけれども、その場では具体的な数の発表がございませんでしたので、人数は聞いておりませんけれども、およそ150名から200名ぐらいがお集まりになられたかというふうには考えております。
○照屋大河委員 全体で513名の生徒ということで説明がありました。この―最初の総会だったのですか。
○新川智清参考人 いいえ。設立総会は、先ほども申し上げましたけれども、3月16日開催されて、そのときにはSHINEという保護者の集まりを―PTAをつくるということを、保護者で認めていただきましたので、そのときには役員も当然決まっておりませんので、役員を5月25日のクラスの代表者会で決めて、きのうの総会で認めていただいたという流れです。これで、1年間の活動の礎ができたというふうに考えております。
○照屋大河委員 総会という意味では、これはPTAに限定した予算・決算とか、事業計画とか、そういう感じですか。
○新川智清参考人 きのう実際に予算等に関しても話があって、振り込みはこの用紙を使ってくださいというような説明がありましたので、今予算が全くない状態ですので、これから予算もできて、活動ができるというふうに考えております。
○照屋大河委員 きのうの総会は、そういう意味ではPTAの活動の限定的なものであって、学校運営の疑問にも出てくるのですが、予算に対する、あるいは決算に対する質疑応答等ができる場面もあるのですか。
○新川智清参考人 そういう学校の予算に関しての質疑応答ができる場が、保護者に対する説明会、学校からの説明会だというふうに考えております。
きのうのPTAのSHINEの総会というのは、あくまでもSHINEの活動をつくっていくための総会でございました。
○照屋大河委員 今言われた学校説明会というのは、これまで持たれたのか、これから計画されているのか、その点についてはいかがですか。
○新川智清参考人 去年も開催をしましたけれども、ことしはまだ開催しておりません。
○照屋大河委員 これは、定期的に、定例的にというのですか。毎年、年度の途中、学期の途中にやるというものではなくて、不定期に、学校側の希望で、あるいは保護者側からの要請でとか、そういう形になるのですか。
○新川智清参考人 学校側としましては、学校の様子だとか、保護者からの疑問に答える場を設けることは必要だというふうに考えておりますので、おおむね5月あるいは6月ということを開催のめどにして、今後もいきたいというふうに考えております。
○照屋大河委員 先ほども申し上げました。私たちが保護者の皆さんから疑問をいただいて、私たちを介して学校とのやりとりをするというのが、本当に異常な状態ではないのかなというふうに感じております。
請願、要請を4月にもらって、2カ月間、回答あるいはその対応がなかったということも、冒頭申し上げたとおり、不思議でたまりません。昨年来、開設以来、4年目でまだ間もないということを強調されていますが、校長先生が何度もかわって、職員がやめ、子供たちが進学をしない、やめていくという状況が、幾ら学校設立間もないということでも、これは理由にしてはいけないと思うのですね。
そういう意味では、真摯な会話、対応というのですか、それを今後ももっともっと積極的にやっていただくように私のほうから申し上げて、これで私の質疑を終わりたいと思います。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
當間盛夫委員。
○當間盛夫委員 まず校長、ありがとうございました。少し確認したいのですが、インターナショナルクラスが1クラスあるということですが、現在何名の在籍で、先ほど10%というお話なのですが、その人数―内訳を少し教えていただけませんか。
○新川智清参考人 小学校でインターナショナルコースの子供たちの数が141名です。中学校が16名です。ただ、この中に何名英語が母語の子がいるかどうかということは、今資料を持ち合わせていません。
○當間盛夫委員 きょう校長先生が来る前に、今OISTとの連携をいろいろされていると。県も―アミークス設立は一つの目的でありましたので、その中でも去った委員会でも、人数的には、幼稚園が1名と小学生4名の合計5名というような入学状況ということなのですが、最終的にこの数字は間違いないのですか。
○新川智清参考人 去年は4名でしたけれども、全学年の最後のほうではそこから3名ふえて、現在7名になっております。
○當間盛夫委員 OISTについては、国もいろいろと力を入れております。県内の父兄の皆さんもそれに期待をしてのアミークスになっていたと思うのですが、気になったのが、新川校長がアミークスとの連携―子弟の入学を高い目標と言われるのがわからないわけですよ。本来アミークスの一つの目標で、OISTの子弟の皆さんが当然に入ってきての―それでうるま市というところもあったはずなのですよ。それが今、連携をしている、ましてや校長ということで、OISTの理事会にも参加されるということがあるのに、きょう聞くOISTとの連携は、遠足でOISTに行くのだとかという話というのが―これは校長の責任ということではなく、我々県の責任だと思っておりますし、まずその辺は県とのやりとりを校長、アミークスだけに任せるのではなくて、もっと我々は県にそのことを補足しながら、OISTとのことをしっかりと県はやっていかないといけないなというふうに思っておりますので、それは校長が高い目標と言わずに、これは普通にOISTが入れる状況を、アミークスがどうつくっていくのかということをもう少し考えてもらいたいなというふうに思うのですけれども、現実、授業料が高いのですよね。言われるように、開校間近で、皆さんも代表者の先生の皆さんというのは、高い年俸をもらっているはずでしょうけれども、職員の皆さんというのは、そこそこの中で、年間40万円、50万円という給料はどうなのかというところもあるのです。これは、OISTの子弟の皆さんが入学するときに、何か優遇策というものはあるのですか。
○新川智清参考人 ございません。
○當間盛夫委員 その中で、授業料だとか、奨学金だとか、割引制度―いろいろなものが、当初2010年、「出願者の皆さんへ」という文を父兄の皆さんからいただいているのですが、今、現実何かされているものがあるのですか。
○新川智清参考人 実際に入学を有利にするとか、奨学金を出すということはやっておりません。
○當間盛夫委員 これは、一般の皆さんに対してもということですか。
○新川智清参考人 はい、そうです。
○當間盛夫委員 では、2010年に事務局長が出された、2名からは授業料が30%割引だとか、3名以降は50%割引にするのだとか、旺文社の奨学金制度を使えますよというのは、現在何もされていないという認識でよろしいのでしょうか。
○新川智清参考人 そうです。
○當間盛夫委員 これをやるやらないというのは、どこで決めるのでしょうか。
理事会ですか。評議会ですか。
○新川智清参考人 最高の議決機関は、当然のことながら理事会です。
○當間盛夫委員 理事会の内訳―最高機関と言われる理事会の構成を教えてもらえますか。
○新川智清参考人 理事会は全員で6名おりまして、お一人は旺文社の会長―理事長です。それから、東京にあります開成学園の元理事長の加藤先生、それからアミークスの校長、私、新川です。それから、沖縄セルラーの会長の知念榮治さん、OISTの理事の尚弘子先生、あとお一人が琉球大学の教育実践総合センター長の大城賢先生、この6名でございます。
○當間盛夫委員 理事会というのは、何か決め事をするときの招集であるのでしょうか。月に1回開催があるのだとか、何かそういったものはあるのですか。
○新川智清参考人 私が理解しているところでは、年に3回ほど開催されます。予算も絡んできますので。
○當間盛夫委員 年3回の理事会のときには、その会長―理事長と、開成学園の加藤さん、このお二人も年3回の理事会には参加されるのですか。
○新川智清参考人 御参加されます。
○當間盛夫委員 そのときに、旺文社―我々は当初から、何で沖縄の私学の、クリスチャンスクールだとか、いろいろと県内で頑張っている私学もあるはずなのに、旺文社と決めるのかというものが、もろもろ議論になったわけですよ。現状の―新川校長でもう3人目になられるのでしょうか。理事長はどういうふうな話を皆さんにされるのですか。今の状況を。
○新川智清参考人 昨年の4月に校長に赴任しましてからは、学校の運営に関しましては、学校長が最高責任者で、例えば理事長の御意見を伺わないといけないときには、理事長は東京のほうにいますので、こちらのほうでメールを差し上げますけれども、問題はこうで、このように対応したいというふうにメールを差し上げて、今までに一度もノーと言われたことはございません。
○當間盛夫委員 認識的には、新川校長が現状、いろいろなことを含めての最高責任者だと、最高責任者ということは、イコール決定者という認識でよろしいのでしょうか。
○新川智清参考人 学校の運営に関しましてはそうです。
○當間盛夫委員 学校の運営となってくると、お金のこともありますよね。現状、皆さんの状況を見ると、パターンからしても相当、十何年しないと、学校の黒字化になってこないという状況もあったわけですよ。ところが、入学者を含めて、退学される生徒を含めると、その運営の部分というのは父兄の皆さんに御負担が物すごい大きなものがあると思うのですけれども、その運営状況というのは、金銭的にどうなのですか。
○新川智清参考人 予算のことに関しては、校長が全て理解をしているわけではございませんけれども、事務方のほうで予算を立ててもらって、当然のことながら予算・決算に関しては、理事会、評議委員会で承認をいただいております。
○當間盛夫委員 皆さん、これからまだつくらないといけないものが数多くありますよね。それは、今の予算・決算でどうなるのですか。
○新川智清参考人 例えば、一番大きいのが体育館ですけれども、体育館、あるいはこれから学年進行が進むにつれて、理科教室だとか、音楽教室だとか、コンピュータールームだとか、いろいろと足りないものも出てまいります。その特別棟―特別教室が入る建物も別に必要ですけれども、それは既に計画を立てられていて、銀行からの借り入れになろうかというふうに考えております。
○當間盛夫委員 この辺は、粛々と進めていけるという認識でいいわけですね。
もう一つ、中学1年生があと2年すると、高校ということになってくると、父兄の皆さん、インターナショナルで重要なのは国際バカロレア認証をどうするのかということは、物すごく大きなことになってくるわけです。先ほども楚辺のほうにある国際インターナショナルの知念理事長のところも、今度中学3年生、来年高校生になるものですから、その中で沖縄尚学高校と連携をしてやっていくと。これは、向こうはバカロレアを持っているからなのですよ。皆さん、向こうが相当に苦労をしてバカロレアを取ったというところも、私たちは理解をするのですが、バカロレアというものはそんなに簡単に取れるものなのですか。
○新川智清参考人 取れないと思っています。知念先生が今、琉球新報に連載をしていらっしゃいますけれど、まだ2回か3回ほどしか執筆をされておりませんけれども、その情報によりますと、知念先生が最初にバカロレアの導入に関してお話を伺いに行ったのは、玉川学園の先生のところだそうです。そこの理事長がアミークスの評議委員でいらっしゃいますので、我々もそこに御指導を伺いに行こうと、今、具体的に日程も立てているところですけれども、知念先生の新聞の記事によりますと、取り組みを始めてから4カ年半かかったというふうに考えております。我々も、そこは時間がかかるものだろうと思っておりますけれども、あくまでもバカロレアというのは覚書にも書かれていますので、その方向に向かっているということは間違いありません。
○當間盛夫委員 これは間違いなく覚書であるはずなのですよ。でも、皆さんは開校してもう4年になるわけですよ。当初からバカロレアに向かうというものは覚書であったはずでしょうから、新川校長が言うように、大体四、五年かかるわけですよね。向こうは各種学校にも入らない部分で、相当苦労しての4年だったはずでしょうから、でも皆さんは一条校ということで、所属については、向こうに比べると難しくないのではないかと思いはするけれども、内部の問題ですね。誰がどうやりきれる人がいるのか、バカロレアそのものは、結局、その専門性を持っている人たちがしっかりとやらないといけないでしょうし、そういった方が今のアミークスの中にいらっしゃるのかと。昨年受けた副校長がそのものを持って副校長になられたはずなのに、それをあえて副校長の仕事を何もさせないようなことは、当初から父母の皆さんは、バカロレアは、アミークス自体が取得する気がないのではないかという父母の皆さんの不安、不満があるわけですよね。そして、現実迫っているわけですよね。中1がいらっしゃるということであれば。
高校の卒業のときには、このインターナショナルを―アミークスを卒業しても、何もないということになるわけですね。ましてやインターナショナルのクラスに入っている外国の子なんて、バカロレアの何もない学校に行っていたということになるわけですから、世界共通のことがあるはずなのに、どこの各国に行っても、その部分で学校に行けないという現状が出てくると思うのですが、これはどう認識されますか。
○新川智清参考人 1年目、2年目のことに関しましては、存じ上げておりませんけれども、少なくとも去年来てから、バカロレアというのは、保護者の方々からも言われましたし、もちろん来てからしか―赴任してから、3者覚書があるということも認識をしておりませんので、これは間違いなく我々が取り組まないといけないし、実際のバカロレアのディプロマプログラムというのは、高校2年生、3年生が対象ですので、アミークスは高校がありませんので、バカロレアの教育の考え方を取り入れるということはできますでしょうから、そのことを考えて、今、導入に向けて取り組もうとしているわけです。
アミークスを卒業した後の進路も大きな課題の一つです。現在の中学校1年生の保護者の方々の大半は県内の県立高校、あるいは私立高校に進むことをはっきりとおっしゃっていらっしゃいますけれども、沖縄尚学高校が来年の4月からバカロレアを導入します。それで、以前から沖縄尚学の中学校の校長、副理事長は、本校、アミークスの評議委員でもありますので、アミークスの子弟、中学校の卒業生をそのまま沖縄尚学のバカロレアコースに入れたいという話は、沖縄尚学高校のほうからいただいております。
このことに関しても、実は先週の木曜日、金曜日に、全国の私立の中学校、高校の経営研修会というのが、沖縄で開かれまして、沖縄尚学高校の名城先生が御苦労なされて、受け入れ校になりました。それも終わりましたので、具体的に名城先生のところへ、その話を持って、本校から何名採っていただけるかというふうな契約を結ぼうというふうに考えております。
○當間盛夫委員 校長、これは少し違うと思います。アミークスは決して沖縄尚学に行くためにアミークスがあるわけではなくて、アミークスの設立というのは、趣旨で先ほども言ったように、グローバルな人材育成という話をしたわけですから、それを高校は父兄の皆さんが、県内を望んでいると、校長が言うこと自体おかしい話で、本来皆さんが沖縄県の私学にこだわらずに、いろいろな形でアミークスを出たら、海外のいろいろなところに行けるのだというような趣旨を持たないから、結局今のアミークス自体が不安だから、結果的に沖縄尚学との連携とか、そういう形の消極的な話になってくるわけですよ。
皆さんのそういった理念が、崩れてきているという話になってくるわけですよ。先ほど校長先生が言ったのですよ、グローバルな社会の人材育成という話は。沖縄尚学に行くことがグローバルなのですか。その辺は違う。行き当たりばったりの話しかしてないわけですよ。アミークスがなぜこんな形で設立されているのかということを、密な理念とかがあるわけでしょう。県とうるま市との覚書のことを、もう一回しっかりと認識しないといけないはずですよ。
我々県民の税金も使っているわけですよ。8億円余りも。うるま市も土地を提供しているわけですよ。皆さんが、理念はあるのだけれど、そのことが少し理解できない部分があるのですが、校長、私の言うことは少し違いますか。
○新川智清参考人 當間委員のおっしゃることはもっともだと思いますけれども、今の中学1年生は、小学4年のときから入ってきた子供たちです。一番遅い子は小学6年のときに入ってきた子供たちもいます。この保護者の方々は、恐らくアミークスが英語教育に特化していること―当然のことながら、インターナショナルに進もうとしている保護者のお子さんもいらっしゃいますけれども、今の中学1年生に限って言いますと、学校で進路調査をしたら、結果的に県立に行きたい、あるいは私立も含めてですけれども、県内の学校に行きたいという子供たちがたくさんいることは、これは事実です。ちっともアミークスの理念を忘れてとか、目標を低くしてとか、というふうには考えておりません。
ただ、元々の生粋のアミークスの子供たちというのは、1年のときから入ってきた子供たちがもう4年生になっています。この子たちは恐らく、アミークスの中学校を卒業するときまでには、9カ年、もしくは10カ年間英語教育、イマージョン教育を受けて、卒業していくことになると思いますので、そのときには、きっと子供たちの進路も、いろいろなところに行くことが十分考えられると思います。
○當間盛夫委員 校長、これは理想ですか。それを生徒たちに任せるという―皆さんがそれを準備するということではなくて、これだけ、9年もいたら、行けるだろうという希望的観測で今、校長は話をしているのかとしか思わないです。
校長、最後でいいですので、このバカロレアの認証は大体4年だという認識でお話しされていたのですけれども、とりあえずどれぐらいまでに認証を目標にされるのですか。
今、中学1年の方々ですよね、私は先ほど旺文社というそういうところもあるわけですから、そういったところがしっかりと頑張って、予算的な部分もしっかりと出して、ちゃんと正常に戻してやれば、2年か3年では取れると思いますので、その1年次が高校部に行く2年、3年という目標が皆さんにあるのですか。
○新川智清参考人 現在言えることは、できるだけ早く取り組みをしますということを言いたいと思います。それが一条校であるということを生かして、もしかしたら2年でできるかもしれませんし、あるいはもう少しかかるかもしれませんけれども、今ロードマップを確実につくっていることは、間違いありませんので、御理解をいただきたいと思います。
○當間盛夫委員 取り組みはいいわけですよ。取り組みは遅いぐらいだと言っているわけですよ。開校が4年ということであれば。その取り組みは今始めた。ロードマップもあるわけですから、そのロードマップの目標がいつなのですかということですよ。
○新川智清参考人 ことし中にはロードマップをつくりたいと考えております。
○當間盛夫委員 ロードマップは今、準備作成中という認識でいいわけですね。私学に対する認識は、設立でここまで携わりました。しかし、私学という運営形態上、本来は県だとか、そういったところが余り関与するものではないわけですよ。それは、間違いないく理事会なり評議会なりが―今度つくられたPTA、SHINE、そういった父母の皆さんで学校をつくるのが本来の私学の目的なのですね。閉める、閉めないは県の仕事―普通、関与は最初と最後なのですよね。これだけ我々がアミークスに関与するのは、間違いなく当初に8億円近くの税金を投下したという認識もある。県が一助になって、OISTの子弟の部分があるのだという認識を持っているからこそ、我々も関与するというところもありますので、先ほど理事会においては、最高責任者は私だということでしたので、そういった面からすると、校長の頑張りを期待して、そういった面からすると、まだまだ父兄の皆さん、教職員の皆さんのきょうの校長のお話だけを100%信用して、おさまったのですねということにはまだなっていないというところがあるはずでしょうから、しっかりとその辺の取り組み―まだ課題もあるのでしょうが、そういったことを真摯に受けとめながら、やってもらいたいと思います。以上です。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
玉城義和委員。
○玉城義和委員 校長先生、どうも御苦労さまです。1つは、父兄から配られたペーパーですが、非常に以前から気になっておりますのは、これにも書いてあるとおり、先ほど照屋委員からも話があったのですが、下記の事項について、県議の皆さんに確認をお願いしますという文書が出ているのですね。
私は、非常に気になっているのは、SHINEというものができて、これからいろいろと体制ができてくるのだろうと思っているわけですが、こういう事項が―先ほどあったように、県議会の議員を通して対話をするというのは、そういうぎすぎすした関係が、気になっておりまして、やはりここのところは、相互に―どちらがいいか悪いかという話ではなくて、相互に信頼関係をつくらないことには、こういう難しい問題は前に進まないわけですね。そういう意味では、ぜひとも校長に御尽力いただきたいのは、じかに対話ができて、問題の解決に結びつくような、そういう信頼関係を早目につくり上げていただきたい、これが一番の出発点の基本だと思うわけですよ。そうでなくて、相互不信があると、非生産的なことになりますので、その辺のことについては、どういうふうな方向で信頼関係をつくるのか、3人目の校長ということもあって、いろいろと問題があるのだろうと思いますが、その辺はいかがですか。
○新川智清参考人 これまで、いろいろ動かなかった部分がこの1カ年間で動いてきたところは明らかだというふうに考えております。
PTAがSHINEという形で、きのう役員も決まって、1年間の礎ができました。それから、労働組合もできて、教職員の意見が労働組合という窓口を通して、学校側と対話ができる窓口もできました。
それから、OISTとの連携に関しても、IBに関しても、きちんと方向性を見据えているつもりです。まだまだ足りないところがあることは十分承知していますけれども、保護者からの請願には、きちんと真摯に応えて、説明会も早く開催をして、きょうの報告もさせていただければというふうに考えております。
よろしくお願いいたします。
○玉城義和委員 ぜひ、そういう信頼関係をつくっていくということに御尽力いただきたいと思います。それから、先ほどの當間委員に対する答弁もそうですが、せんだって学校に行ったときに、赤尾理事長にお伺いを立てると、これまでの中では一つとてだめだと言ったことはないと、ほとんど校長の意見等々に任されていると、こういうことですよね。
そうすると、問題の所在がどこにあるかというのは非常に複雑な感じがしますけれども、旺文社の存在というものが、今の理事会でどういう役割を果たしているのか、ここのところは、年に二、三回開催されるということですが、そこに赤尾理事長は出席されるのですか。
旺文社の果たしている役割、具体的に理事会の中や運営についてですね。どういう役割を果たしているのですか。
○新川智清参考人 旺文社からは、当然最初のころに財政的な支援も受けておりますけれども、より具体的には、後ろに座っております横須賀次長も旺文社から派遣をしていただいていますし、近々あと1人の方も、旺文社から事務のほうに派遣をしていただいて、事務的な支援をしていただいております。
したがいまして、旺文社が存在することで、学校の運営にプラスにはなっていても、マイナスなることは全くございませんので、今のところは学校運営もうまくいっておりますので、よい方向に向かっていると思っていますので、ぜひ御理解のほどをいただきたいと思います。
○玉城義和委員 まず1つ、財政的な支援というのは、もし公表できるのであれば、開校当時のものはいかほどなのですか。
○新川智清参考人 このことに関しては、具体的な金額は存じ上げておりませんけれども、億単位だというふうに聞いております。
○玉城義和委員 旺文社がどれぐらい負担をしたかというのは、校長はわからないのですか。
○新川智清参考人 負担をしたのではなく、無利子でお借りしているというふうに聞いております。
○玉城義和委員 補助者はわからないのですか。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、新川智清参考人が補助者である横須賀事務局次長に、旺文 社から無利子で借りた具体的な金額を確認した。)
○山内末子委員長 再開いたします。
新川智清参考人。
○新川智清参考人 1億5000万円だそうです。1億5000万円を無利子で借りていて、学校が黒字に転換したときに、お返しするということだと伺いました。
○玉城義和委員 1億5000万円を無利子で開校時に融資をしたと。これは今、返済されていないのですか。
○新川智清参考人 返済されていないです。
○玉城義和委員 これは、総額のうちのどれぐらいを占めているのですか。沖縄県の助成も含めて、総額幾らかかって、旺文社が出した1億5000万円というのはどれぐらいの比率なのですか。
○新川智清参考人 旺文社が運営資金として提供したものは、全体の1割5分強だということです。
○玉城義和委員 総額で1億5000万円ということで考えていいのですか。
○新川智清参考人 はい、そうです。
○玉城義和委員 そうであれば、先ほどから校長が全責任を持っているということでありますし、伺いを立てても、それに対して異議は一回もないと。こういうことであれば、むしろ今の資金的なことから言っても、10%ちょっとでありますので、ここは―旺文社の理事長がお越しになれば、当事者に聞いたほうがいいのですが、そうであれば、これはきちんと、県内のところで責任を持ってもらって、そういうふうなことを考えたほうが、むしろこれからの経営を含めて、責任体制を含めて、いいのではないですか。
旺文社については立派な会社だと思っています。受験業界では老舗で。そういう意味では、大変御苦労されたので、ここは経営を含めて、現地に任すと言ったほうが、新しい方向性が出てくるのではないかと思うのですね。
そこのところは、思い切った改革も含めて、責任体制も含めて、何となく理事長が遠くにおられて、伺いを立ててメールでやりとりをするなんていうのは、極めて不自然ですよ。
だから、もう少し責任体制を持って、理事長は校長が兼ねるとか、あるいは別の県内の人を入れるとか、そういう意味で、むしろその辺は切り離しを図って、責任体制を明確にするといったほうが、私は改革については方向が進むのではないかと思うのですが、その辺は、校長としては非常に言いにくい話かもしれませんが、見解があればお聞かせいただきたいと思います。
○新川智清参考人 玉城委員がおっしゃることも理解できますけれども、先ほども申し上げましたが、現在、旺文社の会長が理事長になっていて、ましてや事務局にも旺文社の方から人を送っていただいて、支援をしている体制等を考えますと、不都合なことは何らございませんので、どうか、学校もよい方向に向かっているというふうに考えておりますので、行く行くは、何カ年もたてばわかりませんけれども、今はこの体制でいかせていただきたいというふうに考えております。
玉城義和委員 これで終わりますけれども、話を聞いている分には、余りメリットは感じられないのですよ。不都合な面がないということよりも、むしろそのことによって、何となく屋上屋というかですね、責任体制が少しぼけるというか、そういう意味ではむしろその方向性を相談されたほうが、私は大局的にはいいだろうというふうに思います。ぜひ、そういうことを含めて御検討いただきたい。以上です。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
大城一馬委員。
○大城一馬委員 きょう、委員会に出席するときに入り口でペーパーが渡されました。校長は、この文書は手に入れていないわけですね。
新川校長参考人招致に向けてというタイトルで、7項目について、アミークスの保護者一同から出されているのですけれども、それについては関知していないということなのですか。
○新川智清参考人 はい。中身に関しては存じ上げておりません。
○大城一馬委員 こういう学校法人関連で、これまで県議会で参考人招致等をやってきたのは、極めて例がないということもあって、このアミークスの学校運営が、現場があるいは保護者がいかに混迷しているかということのあらわれだろうというふうに思っております。
そこで、新川現校長は、昨年から就任しているということなのですが、この文書の中で、こういうことが記述されているわけですね。
要するに、開校から3年目で、教職員の離職率も35%を超えていると、それに対しては、どういう背景―なぜそういうことが起きたのか、この認識は、現校長はどうお持ちでしょうか。
○新川智清参考人 私が来る前の2カ年間の離職率に関しては、具体的にどんなふうにしておやめになられたかというのは、現場におりませんので、答えることはできませんけれども、少なくとも、去年の4月以来、就任してからのおやめになられた方の数というのは、きちんと把握しているつもりです。
○大城一馬委員 ですから、その原因―なぜそういうことが起きたのか、ということは、認識は今持っていないというお話ですか。
○新川智清参考人 もし考えられるとすれば、それは教職員と学校側の話し合いをする窓口がなかったのであろうということは、十分に予想できます。ただ、現在は、先ほどから何回かお話をさせていただいておりますけれども、アミークスユニオンという組合もできましたので、それは毎週のように話し合いを進めておりますので、今後そういうふうなことには―状況は起こらないだろうというふうに考えております。
○大城一馬委員 その他にも6項目が説明責任を示してくださいというような内容の文書なのですよ。その中に、もう一つ、前年度、1年間で52名の生徒が退校したということも記述されております。そういう中で、やはりこれもまた異常事態であるという指摘をしていますけれども、その点についてはどういうお考えですか。
○新川智清参考人 その52名に関しましては、きちんと学校側としても、特に3月にやめられる方の保護者に関しましては、学校に来ていただいて、校長が直接面接を行いました。
やめていかれた方も、全部理由を明らかにして―一番多かったのは、52名中保護者の転居だとか、授業料等が高いですので、経済的な理由というのが40%いました。それから、そのうち21%は通学時間の問題だとか、アミークスの環境が合わないと。親は子供をアミークスに入れたけれども、アミークスで朝からずっと英語で授業をしている環境が合わないとか、あるいは、ほかの学校をどんどん転校してきて、学校不適応の子も8名もいました。これは、保護者から聞いたり、担任の先生からも学校長が直接話をして得た資料ですので、それは間違いないだろうと思います。ただ、その中に、13%ですけれども、アミークスの教育方針への不満、学校運営方針への不信、教育方針への不信というのがあって、これは直接的に、アミークスの―学校のあり方に関しての不信ですので、これは真摯に受けとめて、学校は対応しないといけない、そういうふうに考えております。
○大城一馬委員 最後に、確かにこれだけ問題が―ここで言っていることは、まさに新川校長が述べたように、教育方針への、学校運営に対する不満。これが保護者の中で鬱積しているということがあろうかと思っております。
このペーパーさえも、新川校長の手元に届いていないということは、これは、いかにお互いが、信頼関係がないということを指摘せざるを得ないわけですよね。こういうことも含めて、先ほど新川校長が、学校運営の最高責任者は私であるということを断言しておりますので、これは私どもは期待をしながら、健全な学校運営、健全な教育方針を打ち出して、しっかりとした、県民の期待する、あるいはまた保護者が期待する学校にしていただきたいというのが私の思いでございますけれども。
ところで、新川校長は、これは契約ですか。任期ですか。校長職の―単年度契約になっているのか、それとも毎年更新する契約ですか。
○新川智清参考人 校長には任期はございません。少なくても私がいただいた辞令にはそのように書かれています。任期というのはございません。
○大城一馬委員 普通、契約で―年数でやることではないのですか。契約も任期もない、あと何年もできるという認識でいいわけですね。
○新川智清参考人 健康が許す限りです。
○大城一馬委員 先ほども申し上げましたとおり、3カ年間で校長が2人もやめていると、これは普通の学校では考えられないわけです。県立―公立学校を含めて。幸いにして新川校長は、はっきりと最高責任者であるということを断言して、責任を持ってやり遂げようという決意のあらわれであろうと思っておりますけれども、ぜひこのことの解決に向けて、しっかりと頑張っていただきたいと思いますけれども、決意をお願いします。
○新川智清参考人 ありがとうございます。確かに、これまで―私が来る前に、校長が私で3人目であったということは、学校としては異常な自体であるということは十分認識をしております。当然のことながら、学校事態に問題があったので、そういう状況が生まれたのであろうし、その大きな原因であったものは、少なくとも私が就任して以降は学校の中にありませんので、先ほどから何度も申し上げましたけれども、学校の運営に関しましては、学校長に任されておりますので、組合もできました。PTAもできました。教職員と手を携え、保護者と力を合わせて、対話を重視して、透明な学校運営を今後目指していきたいと思いますので、どうぞ見守りつつ、アドバイスをいただければ―御指導いただければと思います。ありがとうございます。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
田勝廣委員。
○田勝廣委員 私は、52名が学校をやめると―これについては、やはり学校経営に問題があるなと、まずは授業料が高かろうが、あるいは転勤しようが、それを前提として学校に入学するわけだから、そういう意味では、これまでの学校経営がやはり52名の子供たちがやめて、またよその学校へ移転するということ自体が、やはり少し変だなと思います。
もう一つは、先ほど労働組合も、PTAもできました、そして意見の集約をすることができましたと―これは非常に大事なことだと思います。そういう意味では、4月16日に請願書が出されたということですけれども、請願書の内容は大体どういう感じだったでしょうか。
○新川智清参考人 先ほども申し上げましたけれども、OISTとの連携、それから国際バカロレアの認証、児童の退校、教職員の離職率の高さ、予算の使い方、あるいは学費の使い方―授業等の、それから2010年に出されたという奨学金について、最後に管理職経験者の件です。
○田勝廣委員 この請願書は、労働組合かあるいはPTAの皆さん―SHINE、そこから出されたものでしょうか。どこから出されたものですか。
○新川智清参考人 一番最後のほうに、沖縄アミークスインターナショナル保護者有志一同代表ということで、お二人の名前が書かれています。
○田勝廣委員 4月16日は、代表の中で出されたという―これに対する、学校側の対応は、これから随時検討していくと、先ほども答弁されましたけれども。その内容と、ここに出されたものと全く同じではないかと思います。
○新川智清参考人 大城委員の説明を聞いていまして、ほぼ似ているのではないかというふうに認識をしております。
○田勝廣委員 請願書に出されたものと、ここに出されたものと、大体同じだと、先ほどお話を聞いてそういう認識をしておりました。そうしますと、4月16日に出されて―先ほど當間委員もそういう話をしましたね。いわゆる時間的に速やかにというか素早くというか、早目早目に対応ができるかできないかとか。先ほども短期的にできることと、中長期的にできることがありますよね。その辺はやはり、父兄の皆さんや、請願書を出された方に、回答をなされましたか―いつ回答するとかではなくて、今はこういう状況だから、少し待ってくださいとか。やはり短期的に答弁できるのはありますよ、それは。いろいろな関係があるわけだから、その辺は、文書あるいは口頭等で、その請願書に対するお話はなされたのですか。
○新川智清参考人 実は、この請願書は校長に直接手渡されたものではなく、横須賀次長を介して受け取らせていただきました。この中に、もちろんすぐ答えられるものもありますけれども、特に国際バカロレアのことに関しては、きちんとした、その場その場だけの回答というわけにはいきませんので、時間が少し必要でしたので、理事会、評議委員会でも、どのように進めたいということを報告して、その後説明会をというふうに考えておりましたけれども、確かに、何名かの委員の方々から御指摘されたように、すぐに回答できるものは、もっと早めてもよかったのではないかと十分理解をしております。
○田勝廣委員 これまで3カ年間で信頼関係が崩れたわけですね。学校現場での信頼関係というのは、やはり教育問題ですから、子供たちが日々成長していくわけです。その子供たちが日々成長していく過程の中で、保護者、学校、そして先生方とのトラブルは、生徒たちに与える影響は―もう先生も十分知っていると思います。
そういう意味では、きょう校長先生が議会で答弁なさいましたね、この課題について。その課題について答弁なさったことを、その前に本来は保護者の皆さんや、請願書を出された皆さんに説明していただければ、なおよかったのではないかと私は思いますが、その辺はどうでしょうか。
○新川智清参考人 ありがとうございます。確かに、学校は日々―毎日のように来ていますので、いろいろな事情ももちろん、釈明をするのは幾らでもできますけれども、ただ4月16日に出された請願書に対して、回答が遅いのではないかと言われれば、確かにごもっともです。できるだけ早く回答する時期を見つけたいと思います。
○田勝廣委員 これから恐らくアミークスが、立て直すというか、子供たちや保護者が信頼関係を持って、学校経営というか、学校運営というか―それをやっていくための一番のよい方法は何だと思っていますか。
○新川智清参考人 対話だというふうに考えております。
○田勝廣委員 そうすると、その対話が第一とすると、働いている人がいらっしゃいますね。教職員、先生方、あるいは保護者。そういう対話も日常的に、1週間に1回とか、やられているとおっしゃいましたので、その対話の内容は―もしよければお話ししていただけませんか。どういうことで今やっているとか。
例えば、こうして請願書が出されましたと、そういう学校側から―今先生方からも、そういうことが話されているのかどうなのかとか、それに向かって全員一体となってこうやっていこうじゃないかということ―その対話をやっているのかどうかという話です。
○新川智清参考人 教職員のことに関しては、先ほどもお話をしましたけれども、組合を通しての話し合いは、横須賀次長のほうが学校側から出て、組合の代表と1週間に1度話し合いの場を持っております。教職員の間では、アミークスでは2週間に1度、職員会議がございますので、その場でも話をしていますし、できるだけ放課後―時間のあるときに、校長が各教室を―小学校の先生方というのは、教室に机がございますので、そこを回って、先生方といろいろな話をしているということを、できるだけ行うようにはしております。
○田勝廣委員 私は大事なことだと思います。その内容については、大体こういう―先ほども請願書を出されたと、この内容も、先生方も話されているわけですか。請願書の内容とか、それについては。
○新川智清参考人 請願書の内容に関しては、まだ話をしておりません。ただ準備はしております。
○田勝廣委員 私が言っているのは、今いらっしゃる教職員の先生方が、校長先生とお話をするときに、次長が労働組合と対処していると言ったので、校長先生は、その報告を受けるわけですよね、次長から。組合からこういう話がありましたよとちゃんと受けるわけだから、これは文書でやるのかどうかは別として、受けて、その受けたことに対して受け答えをするとか、ありますよね。これが1つ。
それから2つ目は、直接先生方との対話ですよね。その中でどういう対話をされているかどうかとか、この請願書の内容についても、現職の先生方や、今いる保護者とか先生方から、そういう話があるのですかということですよね。
3番目の対話は、保護者との対話もありますから。保護者からも当然こういうことが話されて、それに対して校長先生が当然答弁しているわけでしょう。そういう話はないですか。3つの論点について。
○新川智清参考人 請願書に関しましては、先ほどから何度も申し上げていますけれども、これに関して、全部回答を準備して、きょうの午後の委員会での話し合いの様子も含めて、説明会を開催したいというふうに考えております。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、田勝廣委員から、新川智清参考人が労働組合、教職員、 保護者のそれぞれと、どのような内容の話をしているのか、またその 話し合いの中で請願書の内容について話されているのか、話されてい ないのかということについて答弁してほしい旨の要望があった。)
○山内末子委員長 再開いたします。
新川智清参考人。
○新川智清参考人 そのことに関しては話しておりません。
○田勝廣委員 そういうことを話されていないのですか。労働組合もそうですか。そうすると、この請願書の保護者一同という―出されているというのは、どういう認識ですか。他の保護者の皆さんは話をしない、労働組合もそういう話をしない、先生方も話をしない―請願書の内容についてですよ。
いわゆる請願書というのは、あくまでも保護者有志一同とありますね。そうすると、保護者だから、その保護者との中に保護者との話し合いだとか、保護者一同は先生方も―中には元先生方かどうかわかりませんけれども、先生方もいらっしゃると思うのですが、その先生方とも話されていない。そうすると、この請願書というのは、校長先生はどういう認識ですか。この4月16日に受けた請願書についてはどういう認識をされていますか。
○新川智清参考人 田委員のおっしゃっていることを、きちんと把握しているかどうかはわかりませんけれども―心配ですけれども、この請願書は、保護者の方からの学校に関する質問事項だというふうに考えております。これは、この請願書に関しましては、我々学校側が、きちんと回答を準備して、保護者の方に説明をする責任があるというふうに考えております。
○田勝廣委員 わかりました。ぜひそうしていただきたいと思います。
これからまた、玉城委員が話されたようなことも、将来どうするのかなと―いろいろとこれは長期的な戦略だと思いますけれども、よく考えてもらいたい。
もう一つは、校長先生になって、これからの学校経営、運営の中で、保護者の皆さんと、あるいはこれからアミークスの方向性―こういうことがあってはいけないということですよね。そのいけないことに関して、これから真摯に対応していくということですから、解決に向けて、どういう決意をなさっていますか。どういう決意で対処していくつもりですか。
○新川智清参考人 教職員とは、組合という対話の窓口ができました。一人一人が意見を言ってくるのではなくて、組合のほうで―組合は組合で集まりも持っているでしょうから、そこで意見の集約をして、学校側と対話をする窓口ができました。
保護者に関しましては、SHINEというPTAの組織もできましたので、保護者の総意が―SHINEから9名の役員がいらっしゃいますので、学校側に投げかけられてくると思いますので、学校側と対話を重ねながら、学校運営に生かしていきたいというふうに考えております。
○田勝廣委員 今後とも推移を見守っていきたいと思います。
ありがとうございました。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
髙嶺善伸委員。
○髙嶺善伸委員 どうも御苦労さまです。この国際バカロレアの認定についてお聞きしたいと思います。
今年度中にロードマップを作成するということですが、今年度中というと、大体どんな流れを想定しておられますか。
○新川智清参考人 先ほどもお話をしましたけれども、国際バカロレアを学校の中に入れるためには、我々教職員全体が国際バカロレアに対する認識を持たないといけないと思います。これから国際バカロレアというのは、こういう教育の方法であって、それに取り組むためにはどの程度の―それぞれが訓練を受けないといけないとか、トレーニングを受けないといけないとか、費用がかかるとか、いろいろな段階がございますので、それをまずやることが最初だろうというふうに考えております。
早速、来週から再来週にかけて、横須賀次長が東京のほうへ行って、具体的に話をしてくる計画ですので、それで学校に、実際に国際バカロレアを導入した経験のある方を呼んで、まずは我々の認識から一つにしていかないと―教職員が認識をすることがその第一歩だというふうに考えております。
○髙嶺善伸委員 今は、教職員の中には認定を受けるノウハウを持った人材はいらっしゃるのですか。
○新川智清参考人 いいえ、現在のところはどなたもいらっしゃいません。
○髙嶺善伸委員 この認定校のロードマップを作成するということをきょうお聞きしたのですが、それをするためには評議会及び理事会で決定した確認事項が必要、もしくは理事長の確認が必要だと思いますが、その辺の裏づけはどうなっていますか。
○新川智清参考人 国際バカロレアを導入するということに関しては、5月に行われました理事会、評議委員会の中でも既に話をしていますので、あとは先に進むだけです。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、髙嶺善伸委員から、新川智清参考人に対し、理事会や評議 委員会の中で国際バカロレアの話をしているということは、決議事項 だというふうに考えてよいのか、校長の思いというだけかを、具体的 に確認したい旨の要望があった。)
○山内末子委員長 再開いたします。
新川智清参考人。
○新川智清参考人 バカロレアを導入する方向で進みますということを報告しましたので、それはもう確認事項です。
○髙嶺善伸委員 最後に、学校法人でもありますし、一条校ですので、ほかの組織よりも条件的に認定は受けやすいのではないかと、そういう意味では、いつまでに認定を目指すという大まかな―理事会なりで確認したロードマップの方針のゴールというのは、大体、校長先生の考えからするとどういうふうに考えておられますか。
○新川智清参考人 理事会、評議委員会のときにも、国際バカロレア―IBを学校に取り入れるという確認は、理事、評議委員の皆さんにも話をしまして、もう既に確認をされていることではありますけれども。
何しろ学校で今からそれに向けて取り組むわけですから、ここであと2年です、3年です、あと5年もかかりますというふうなことを―年数を言うよりは、早期に取り組みます、早期に学校のほうに入れられるような仕組みを早急に考えていますというふうにお答えさせていただきたいとを思います。
○髙嶺善伸委員 県も大きな責任があるということで、執行部に対しては、議会は、これからも厳しく検証していかなければならないと考えています。特に、学校の責任者及び理事会からも一任を取りつけるほどの権限を集中している校長先生ですので、この513名の幼・小・中在籍の子供たちの将来のためにも、またアミークスに対する期待を持ってこれから入校してこられる子供たちもいらっしゃると思うのですよね。早目に問題点を改善しながら、やはりアミークスの特徴は、バカロレア校の認定を受けるというのが、最初の協定でもありますし、原点に戻って、しっかり学校経営をしてください。要望で終わります。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
仲田弘毅委員。
○仲田弘毅委員 新川校長先生、もう何度目かの話し合いなのですが、大変御苦労をかけているというのが実感であります。きょう傍聴で、御父母の皆さんがやはり子を持つ親として、自分たちの学校がどうなっていくのかという心配をして、こういうふうに傍聴に来られていると。
私たち、県の総務企画委員会の審査の場としてふさわしいかどうかは別にして、公教育と私学教育の違いを持って、アミークスに、沖縄県議会議員としてどのように対応していいのか、どこまで突っ込んだ話をしていいのか、大変我々も苦慮しております。
4月前後からいろいろな要請、陳情を受けて、アミークスの学校現場の視察もやりました。そして、子供たちがあれだけ生き生きと、外国語でネーティブスピカーみたいに、ディベートをやっているのを見て、沖縄の子供たちでもこれだけ頑張ればできるのだなと、大きな希望を持って見てきたのですが、これまでの要請・陳情、あるいは請願書、嘆願書を見ると、学校側と保護者側―大変寂しい思いがします。
各委員からお話がありましたけれども、学校教育は信頼関係がなければ、とてもではないけれど、やっていける代物ではないということを、各委員の皆さんはっきりとおっしゃっているのですよ。
学校教育―1人の教師でより多くの子供たちを面倒を見ていく中において、そこで子供たちが学校の先生の、学校の悪口を親に言って歩いていて、今のアミークスの将来は絶対あり得ないと思います。
もちろん、私たち、県の総務企画委員会で、議題として取り上げることができるというのは、アミークスを立ち上げるときに、多額な寄附を企業にお願いしたけれども、これがうまくいかなかった。それで、旺文社が1億5000万円投資をしていただいたというお話がありました。寄附がかなわない、その結果として県は7億数千万円投資をする。その兼ね合いで沖縄県議会の場でも、やはり公教育ではない、私学教育であるけれども、それだけの予算を投じているから、ましては沖縄県の子供たちがそこで学んでいるわけですから、それはやはりまともに、しっかりと教育理念に基づいて、この学校が沖縄県の将来を担っていく子供たちの人材育成に大きく役立つと―そういった気持ちで皆さんバックアップしているわけです。
ですから、そういった面において、きょうのポイントで7項目前後の保護者からのいろいろな依頼文書もありましたけれども、その中身は大体4月から変わっていない。ただ、4月から今日に至るまでに、変わったといえば、まずはSHINEという―PTAだというふうに私は理解しておりますが、PTAを立ち上げることができた。教職員のユニオンができ上がった。あと、今後の他の課題をどうしていくかということを、やはり学校側は保護者会議と一緒に、膝を交えて頑張るべきだと思います。
OISTも―残念なのはOISTで、将来、来年、再来年、またその翌年にアミークスに入学がかなうぐらいの子供たちがどれだけいるかという調査がまかりならんというお話がありました。これは、どういうふうな理由でもって、何名、将来のアミークスの予備軍というか、養成ができる子供たちは、これはなぜ確認がとれないのですか。
○新川智清参考人 県の科学技術振興課のほうから、何度か問い合わせをしているようですけれども、OISTのほうが答えてくれないというのが事実のようです。
○仲田弘毅委員 これは、新川校長独自でOISTのほうに働きかけをしたことはありますか。
○新川智清参考人 ございません。
○仲田弘毅委員 それともう一点は、PTAができ上がったということですが、このPTAは、会費の徴収も予定に入っていますか。
○新川智清参考人 はい。
○仲田弘毅委員 昭和20年に終戦を迎えて、昭和22年にPTAが発足されています。これは、学校と父母、教師の協力団体なのですよ。ですから、学校教育にどの程度まで口を挟んでいくかというのは、大変微妙なところがあります。俗に言う保護者会議の中に、クレーマーと言われるような存在の学校もたくさんあります。学校運営の最高責任者が学校長である―その話し合いをやらないで、保護者会議の意見だけを集中的に学校長に押しつける学校もあります。そのPTAのこれからの運営の中で、PTAの存在をどういうふうにリードしていくか、この気持ちがもしありましたら―新川校長独自の案で構いません。
○新川智清参考人 本校ではPTAが第1回総会を―設立総会は3月に行われましたけれども、第1回の総会がきのう決まり、向こう1カ年間の役員も決まりました。きのうは、役員が決まった後で、ボランティアグループをどういう名称の―つまり保護者の皆さんがこういう活動をしたいということを、声を出していただいて、既に役員会で、クラスの代表者の会で出ていたものプラスアルファ、その場でどういうボランティアグループを立ち上げたいかということで、会の後半のほうで、それぞれグループが集まって、体育館の中で話し合ったり、あるいは屋外に出たりというふうなことでやっていました。
これから、具体的な活動も決まってくると思いますけれども、きのう、教員のほうからも1人手を挙げて、学校の教職員だけでは取り組めない、保護者と一緒になってこそできるようなことを考える委員会をつくろうではないかというふうな話をしていました。
当然のことながら、PTAというのは、独断で歩いていけるところでもないし、教職員がリードするわけでもないし、お互いに2つの双頭だと思っていますので、一緒に協力をし合いながら、できたばかりですので、方向性を一緒に考えていきたいというふうに考えております。
いずれにせよ、目的はアミークスの子供たちの教育のためだというふうに理解をしております。
○仲田弘毅委員 新川校長、全くおっしゃるとおりです。メーンは誰が何と言おうと子供たちです。学校でもなければ教員でもないし、保護者でもない。この子供たちをどうするかということを第一にぜひ考えていただきたい。
沖縄県で、高等学校におけるゼロ校時が大きな問題化しましたけれども、ゼロ校時は別に学校側から子供たちに、1時間より多く授業をやりますから参加してくださいということではないのですよ。あれは、親御さんから学校の先生方に無理にお願いをして、国公立大学のセンター試験を含めて、子供たちを伸ばそうということで実績を上げた。その中において、私学は沖縄県の大きなリーダーシップを握ってきたのです。ですから、アミークスを含めて、私学教育が絶対に、今後ますます発展するようなモデル校に、ぜひアミークスはなっていただきたい。それにはやはり校長も、きょうお見えになった保護者会にも自分たちの子供たち、学校の子供たち、地域の皆さんの子供たちをよくするためにという大きな大義名分が―絶対に頑張っていただきたい。私たちは県議会から絶対応援してまいりますので、頑張ってください。以上です。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
前島明男委員。
○前島明男委員 まず最初にお聞きしたいのは、この場に校長の右腕である教頭がいらっしゃらない、事務局次長を同行しているということ自体―教頭制度というものは、アミークスにありますか。どうして教頭がそこにいないのか、校長の右腕は教頭であるはずなのですが。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、山内末子委員長から前島明男委員へ、前回の総務企画委員 会で校長と事務局長を招致することを決め、新川智清参考人に委員会 への出席を申し入れた経緯及び新川智清参考人の判断で、教頭を同席 させていないわけではない旨を説明した。)
○山内末子委員長 再開いたします。
○前島明男委員 教頭制度はありますか。
○新川智清参考人 教頭は現在のところ置いておりません。小学校で副校長はいます。中学校は、実は副校長になる方を個人的にも当たっておりますが、まだ快諾を得ておりません。この方は県内の中学校の校長を務められた方で、私自身もよく存じ上げている方なので、去年の段階でお話は申し上げてあります。それで、あと何名か考えられる方もいらっしゃいますので、小学校はある程度体制ができていますけれども、中学校がまだその職に当たる人がおりませんので、できるだけ早く探して、ポストを充てたいというふうに考えております。
○前島明男委員 やはり、これだけの―513名のお子さんたちを学校で預かっているわけですから、やはり新川校長先生―小学校は副校長がいらっしゃるということですけれども、中学校にしても、やはり副校長がいて当然だというふうに思いますので、その辺は早目に選任をされたらいいと思います。
次にお聞きしたいのですが、奨学金制度という―今回の請願書にも出ておりますけれども、2010年の11月17日付の沖学設財第63号という書類の中に、授業料・兄弟割引・奨学金につきましてということで、各学年3名程度、年額20万円の補助を、旺文社奨学金として行うこともあわせて決定いたしましたということが明記されておりますが、いまだに請願書では実施されいないということなのですが、これは当時の事務局長松田浩―事務局長名で出されているのですが、彼が個人的に、勝手にやったものなのか、あるいは旺文社としてそういうことをやると決定してやったのか、その辺はどうなのですか。
○新川智清参考人 まことに申しわけありませんけれども、これは2010年11月17日というのは―アミークスが開校したのは2011年の4月でした。ですから、開校する前に出された文書で、どのようないきさつでこの文書が出されたのかということに関しては、全く存じ上げておりません。
○前島明男委員 せっかく次長が見えていますので、この件に関して、次長のほうでは御存じないですか。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、前島明男委員からの質疑に対し、新川智清参考人より補助 者の横須賀事務局次長から答弁をしてよいか、山内末子委員長に確認 があったが、再開後、新川智清参考人が答弁をしたほうがよい旨を説 明した。)
○山内末子委員長 再開いたします。
新川智清参考人。
○新川智清参考人 実は、横須賀次長もアミークスに来たのが一昨年の10月です。それで、この文書に関しては、ずっと後になって初めて目にしたということです。この中にある、兄弟割引に関しては、兄弟の2人目は、授業料が3割引き、3人目は5割引きというのは実施されております。
○前島明男委員 奨学金制度については、調べて後日御答弁ください。そうでないと、このことが―父兄と約束したことが、実施されていないということになりますと、これは旺文社の名誉にかかわりますよ。これを実施していないということになると、父兄をだましたのかと、子供たちを入学させるために。そう思われても仕方がありませんからね。大変大事なことですから、後日調べて委員長のほうに回答してください。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、山内末子委員長より、當間委員の質疑に対する答弁では、 奨学金や割引制度がないと説明があったが、どちらが正しいのか、新 川智清参考人に確認がなされ、奨学金に関しては実施していないが、 兄弟割引は実施されている旨の説明があり、再開後に正式に答弁する よう要望があった。)
○山内末子委員長 再開いたします。
新川智清参考人。
○新川智清参考人 この奨学金のことに関する事務局長松田浩名での―その中にあります奨学金というのは、現在実施はされておりません。ただ、タイトルにあります授業料の兄弟割引に関してはございます。
○前島明男委員 ないということは、これはやりますよということで―「ご出願の皆さま」という宛先で、事務局長松田浩で出していますよね。奨学金が今ないということは、校長個人の判断ですか、それとも旺文社の判断ですか。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、前島明男委員より、先ほどの新川智清参考人の答弁で、授 業料の兄弟割引はやっているが、奨学金についてはないと答弁したこ とについて、これは新川校長個人の考えかどうか質疑があったが、新 川智清参考人より、奨学金がないわけではなく、実施していない旨の 説明があった。)
○山内末子委員長 再開いたします。
前島明男委員。
○前島明男委員 これはやりますということで、御出願者の皆様にはそういう文書を出していますので、実施していないということは、父兄をだましたのかということにしかなりませんので、その辺は、旺文社と連絡をとり合って、はっきりとした回答をしてください。
○新川智清参考人 了解しました。
○前島明男委員 それと、小学生の授業料が月額5万円、中学校が5万5000円―これは一般のサラリーマン家庭からすると大変な額です。そういう高額のお金を出してまで、子弟をアミークスに預けるということは何を意味していますか。
○新川智清参考人 アミークスの教育理念に御理解をいただいて、アミークスの学校に期待をしているところが大きいからだというふうに考えます。
○前島明男委員 それはとりもなおさず、公立の小中学校でできない教育、私学でしかできない教育、それを望んでこういう多額の月謝を払って、アミークスに預けていると思うのですよ。将来、御父兄の皆さんは、御自分のお子さんたちが、世界に羽ばたく―沖縄県内のみならず、あるいは国内のみならず、願わくば世界で活躍してほしい、そういう人材をアミークスの教育でもって子供たちを教育してほしいという大きな願望があるから、そういう多額の金を払って出していると思うのですよ。ですから、やはり別の言い方をすると、子供たちは父母にとっては学校に預けています。これは人質にとられた―表現が悪いのですが、そのような考えもできます。逆に別の考え方をすると、父母は学校に対する圧力団体でもあります。私はその両面があると思っています。
学校の教育方針がおかしければ、引き上げますよと―五十何名の子供たちが去って行ったのも、一つにはそういうことも、教育方針もあるかと思います。あるいは父母との連携がうまくいかない、信頼関係が成就していない、そういうこともあってやめていった子供たちもいるでしょう。それは親が、あなたはもうこの学校では当初の希望どおりの教育ができていないから、引き上げてほかの学校に行きましょうということになったかもしれません。ですから、一番大事なことは、先ほど各委員がお話ししておられたように、やはり父母との信頼関係なのですよ。そのためにはどうしたらいいか、父母会もできた、あるいは教職員のユニオンもできたということですから、話し合いの場がようやくできたなというふうに思っておりますし、これからうまくいくのではないかというふうに思っておりますけれども、この時点になっていろいろと請願書も出てきております。これは、今までの父母の皆さん方と学校側の意思の疎通がよくなかったということのあらわれなのですね。ですから今後、父母から信頼をされるような、意思の疎通、あるいは学校運営をしていっていただきたいというふうに思いますし、我々県としても、多額の資金を投入したからには、我々としても学校運営がうまくいっているのかどうかということを見守っていく責務がありますので、これは今後も続けてやっていただきたいと思っております。
最後に、もう一点、馬を飼っていますよね。5頭ですか。
○新川智清参考人 10頭です。
○前島明男委員 最初、私は5頭だと思ったのですが、10頭―この年間の飼育料、これは幾らかかっていますか。幸い次長がいらしているので、おわかりだと思うのですが。この10頭の年間の飼育料―これは父母から出た授業料の中から払っていますよね。旺文社の寄附ではないのでしょう。
○山内末子委員長 休憩いたします。
(休憩中に、新川智清参考人より、人件費も含めた年間飼育料を答弁す ればよいか確認がなされた。)
○山内末子委員長 再開いたします。
新川智清参考人。
○新川智清参考人 人件費も含めまして、馬部に係る費用が1000万円程度です。そのうちの500万円は、毎年赤尾理事長が拠出されています。去年の状況で話をしますと、馬部が一番人気があって、うちの学校ではキッズクラブと呼んでいますけれども、馬部に所属していた児童の数が、たしか109名でした。それで、他の部活動―例えば陶芸のクラス等がありますが、そこは物をつくるために材料費が必要ですので、材料費を集めています。それと同じように、馬部も1人年間1万円集めていますので、100万円余りは飼料代といいますか、運営費として馬部に入ってくることになります。
○前島明男委員 全国学校多しといえども、小中学校で馬を飼っているところは、恐らくアミークスだけではないですか。動物を飼って、情操教育のために必要というのであれば、ヤギを飼うとかウサギを飼うとか、小鳥を飼うとか、そういうところは県で―公立の学校でもやっています。大学は乗馬クラブがあるから、これは別としても、小中学校で馬を10頭も飼って―お子さんたちは馬を目当てに来るのではないですよ。私はそう思いますよ。
学校教育―アミークスの教育方針にほれ込んで父母もやっていると思いますし、たまたま入ったら馬がいたと、乗馬クラブもあったということで、恐らく乗馬クラブもできているのでしょうけれども、これは、赤尾さんが500万円も出しているということなのですけれども、残りの500万円は父母から出ているお金ですよね。それは、費用対効果はどうなのですか。
○新川智清参考人 先ほども申し上げましたけれども、馬部だけで100名余りの部員がいて、授業の中でもアミークスの子供たちは、ただ馬に乗るだけではなくて、馬の厩舎を掃除したり、馬の世話をしたりすることから―座学から始まって、実際には全員乗せてもらっているのですけれども、アミークスは私学だからこそ、このように通常の小さな動物ではない、生きている大きな馬を飼うことによって、子供たちの情操教育には大いに役立っているというふうに考えております。
○前島明男委員 そこは、校長と私の考え方の違うところです。アミークスの教育方針、それがすばらしい、公立学校にはないものがあるので、父母はそちらのほうにやっていると思いますので、そういう時間があれば、もっとほかの部活、情操教育も大事ですよ。必要ないとは言いません。だけれども、そういう時間があれば、もっとほかの英語教育に力を入れるとか、ほかのクラブに属するとか、そういうことで私はいくと思うのですよ。それは考えの違いなので、これ以上は申しません。
最後に、やはり父母との信頼関係、それが一番大事ですので、その辺を―ここまで父母との信頼関係が崩れてきたのは、個人的なことを攻撃するつもりはないのですが、松田事務局長が、学校の、校長の教育方針まで口出しをしたということを、私は事前に聞いていますので、その辺から、校長が思うような教育方針を実施、実行できなかったということがあって、新川校長の前に2人やめているのですよ。ですから、その辺から、父母との信頼関係が崩れていったというふうに思いますので、それを取り壊すのは大変だと思いますけれども、新川校長は真摯に取り組んでおられるので、また情熱を持って、学校教育に取り組んでおられるので、期待をしておりますけれども、まずは父母との信頼関係を築くことが一番大事だというふうに思いますので、より一層御尽力いただきたいということを要望して終わります。
○山内末子委員長 ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○山内末子委員長 質疑なしと認めます。
それでは最後に、新川校長のほうから決意をお願いいたします。
○新川智清参考人 本日は、長時間にわたり、委員の皆さんから、いろいろな御指摘、御指導をいただきました。ただ、きょうの委員会を終えたからということで、アミークスがあしたから、すぐみんなが理想とする学校になるわけではありませんけれども、それはこれから、教職員、保護者とも一緒になって、アミークスの子供の教育のために、あしたのために、全員で力を合わせて、さらによい方向に進んでいけるよう、全員で努力をしていきたいと思いますので、ぜひ、これからも御指導のほどよろしくお願いします。本日はまことにありがとうございました。
○山内末子委員長 以上で、参考人に対する質疑を終結いたします。
新川参考人に対しましては、委員から多くの指摘がございました。先ほど決意を述べていただきましたけれども、本当に透明性をもってこれから頑張っていただきたいと思っております。何よりも子供たちが生き生きと学べる環境、そして職員が本当に生きがいを持って指導できる環境、それから保護者の皆さんが安心して子供たちを送り出せる環境、そういう学校づくりに対しまして、しっかりと世界に羽ばたくアミークスをつくり上げていただきたいと思っております。
本日はお忙しい中にもかかわらず、長時間にわたり貴重な御意見をいただきありがとうございました。
本日拝聴いたしました内容等につきましては、今後の委員会審査に十分生かしてまいりたいと思います。
新川参考人、横須賀補助者ありがとうございました。
どうぞ御退席ください。
休憩いたします。
(休憩中に、平成26年度の総務企画委員会県外視察調査の日程等について協議した結果、7月末もしくは1月ごろに実施予定とすることで意 見の一致を見た。)
○山内末子委員長 再開いたします。
委員の皆さん、大変御苦労さまでした。
本日の委員会は、これをもって散会いたします。
沖縄県議会委員会条例第27条第1項の規定によりここに署名する。
委 員 長 山 内 末 子